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おらおらでひとりいぐもを読んだ

2021/10/23

611pm

素晴らしかった、ほんとに、よかった

桃子さんの独白はまるで自分を見てる(それは嘘)すごく好ましかった

その考え方も世界観も、すごく好ましかった。

諦観ありつつ、それでも歩いて行くんだという思いがあってよかった

すごくよかった

最後に孫とのシーンで明るく終わってくれてよかった。

まだわからないけど自分にもこんな日々が来るのだろうな、という気分になった

積み重ねてきた日々のもとでわかるのだ。そんな文言に安心した。ここで味わってしまって大丈夫だろうか、と不安になったのだ。それが小説の醍醐味ではあるが。

じんわりと勇気づけてくれる作品だった。

自分の親のことを結構考えた。もういなくなってしまった祖父母のことも考えた。

こういうことも記録しておくべきだろうか?

べき、ということは何もない

今は他にやりたいこともある

この文章も書きたいから書いている

書きたくもない文章を書きたくない

今気づいた?がかなり強くこれを思っている

一人で介護付きアパートに住んでいたおばあちゃんは何を思っていたのだろう

入院して死に近づく日々で何を考えていたんだろう

これから親は何を考えることになるんだろう

自分は何を思うことになるんだろう

姉は今若さをどう感じてるんだろう

そんなふうに感じた

頭が良さそうだねと恨めしそうに言っていたバイト先の店長は将来をどう思ってるんだろう

かなしみがつくる喜びもある。そんな文言にもすごく共感した。安心した

phaさんの本にもあったが、読書は普段自分が考えているようなことを他にも考えている人がいるんだという、仲間を見つけたような安心感を与えてくれる。周りにそんな人がいなければ(そんな話をするような人がいなければ)なおさら

将来を考えた時、幸福になりたいと思った。

でも、幸福の奴隷という言葉も浮かんだ。文学を愛すると、悲しみや絶望も愛するようになる。余裕がある証拠だ。豊さだ。切実な苦しみは愛されない、そんなことを言っている余裕はない

でも悲しみも飲み込んで歩いて行くことの美しさは絶対にある。

でもでもでも、そうなってくると幸福を目指す自分はなんなのだろう。頑張る自分はどこに行ったんだろう

やりたくないことをやらず、やりたいことだけして

それでもやっぱり不満足な今の自分をどうしよう

歩くしかない。不満足なら満足するように、好きでできることをお金稼ぎにできないか、模索して行くしかない

それができるうちは死ぬにはまだ早い???

急に死を持ち出すな!

この本みたいに達観してしまうと動けなくなる。何も知らずにもがき苦しんで、後から振り返って悪くなかったと、そう言えればいいのに。

今はもがき苦しむ真っ只中なのだ

どうなろうと、今死んでしまっても、いい人生だった、と言える自信がある。でもそんな自信があると、達観してると、今を頑張れない

そこに悔しさが、焦りが、こんなんじゃまだまだ終われないという思いがあるから人は頑張れるのに

嫉妬は醜いからなるべく無視してきた、マウントの取り合いは不毛だと言い聞かせてきた、他人を貶めてまで承認欲求を満たす必要はないと思ってきた。

全部頑張る理由だった。

今でも間違っているとは思わない。優しさが一番大事だ。

自分から湧き上がるモチベーションが望ましい、他人なんて気にせず、関係なく湧き上がるものがいい。

そんなものない!!!

いや、うーん

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