自己紹介

Yuto.Tです。以下の興味関心に沿ったツイートが多めです。

興味関心

・科学史
主に19世紀-20世紀初頭にかけての物理学史で、特に電磁気学史に興味がある。目下のテーマは、19世紀における磁性体に関する理論の進展。(どのような理論的、実験的、社会的背景から、物体の磁性というマクロな現象を分子のようなミクロな要素によって説明するという考えが生まれたのか。)他にも、明治時代日本における電磁気学やベクトル解析の移入、19世紀イギリスにおける「エンジニア」層の形成など、関心は多岐にわたる。
・科学認識論
元々フランス哲学畑出身なので、フランスの科学哲学たる科学認識論(エピステモロジー)に興味を持ってきた。主に物理学を対象としてきたエピステモローグである、バシュラール父子、メイエルソン、ブランシュヴィックの思想、そして「認識の本性を科学の歴史から紐解く」という科学認識論の根本的態度を用意した19世紀フランスの思想的背景に関心を持つ。
・科学論
自然科学において用いられる手法やツール(コンピュータ・シミュレーション、模型実験、グラフや図像など)の効用とその歴史的展開に興味がある。特に、19世紀から20世紀にかけての地球科学における模型実験やコンピュータ・シミュレーションの使用の歴史、電磁気学におけるグラフ使用の歴史に関心を持つ。
・音楽
オールドロック、ジャズ、エモまで浅く広く。中の人はドラム・プレイヤーの端くれなのでドラマーに関するツイートが多めかもしれない。
・映画
ライトファンです。「好きなヌーヴェル・バーグの監督は?」みたいな質問で激詰めされると泣きます。好みは娯楽映画寄りです。
・男性アイドル
なにわ男子、夢喰NEON等。ライトファンです。ちなみに地下メン界隈では僕みたいなのは「在宅」と呼ばれバカにされているようです。

上記の関心から一つか二つずつ何か作品を出す

名刺代わりの一冊(一枚)みたいなのです。

・科学史
日本語で読めるものであればハーマン『物理学の誕生』(朝倉書店)一択。何か分からなくなったらここに戻ってくる。英語文献であれば、Wise, M. Norton, and Crosbie Smith. "Work and waste: Political economy and natural philosophy in nineteenth century britain (ii)." History of science 27.4 (1989): 391-449.トムソン兄弟の科学上の仕事に見られる系の状態の「進展」(progress)や「減衰」(decay)などのモチーフを、彼らが生きた19世紀グラスゴーの経済学的、思想的状況を背景にしたものとして分析した論文。理論史(インターナル・ヒストリー)と社会史(エクスターナル・ヒストリー)の鮮やかな交錯という科学史の醍醐味が溢れている。こんな論文が書けた暁には死んでもいいかもしれない、そう思わせる論文。
・科学認識論
バシュラールに興味がある方は『エチュード』(法政大学出版局)を読んでみるのが良いかもしれない。訳が古くてちょっと変だけど、収録されている「本体とミクロ物理学」を読めばバシュラールの大体の雰囲気が分かる。何といっても金森修の『バシュラール』と『フランス科学認識論の系譜』は、日本に科学認識論の実像をはじめて伝えた記念碑的著作。金森先生の「あとがき」は本当によくその人柄が出ているため、僕はそれを読んでは毎回金森先生に会った気分になっています。是非一度お会いしたかったです。
・科学論
橋本先生の『描かれた技術科学のかたち』(東京大学出版会)を読んで、図像沼に引き込まれた。最後の方にある科学論における図像研究の概説は参考文献が豊富なので色々と辿れる。
・音楽
エルヴィン・ジョーンズからモロに影響を受けてきた。これという一枚は選び難いけど、Larry YoungのUnityでのエルヴィンが一番すごいと思う。Monk's Dreamのドラムソロ(下記)を最初聴いた時は何も思わなかった。後にこれがテンポを崩さずに32barで行われたものであることを知って、恐ろしく感じた。

以上。

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