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「デザインをしていない」と言われた日

仕事でとあるデザインを行なっていた。
シンプルなデザインを希望と言われたので、お得意の情報整理でデザインを進めていった。

要件も曖昧だし、トンマナもおまかせだし、デザインのスタイルガイドを作成して、様子見の数枚画面を作って提出。

「デザインをしてほしい」

と言われてしまった。


要件が決まっていないから、どうしても本気出してデザインしようと言う気になれなかったり、振り回されるのが目に見えてるから無駄なことしたくなくて最低限で済ませてしまったなど言い訳は出そうと思えばたくさん出せる。

でも確かに最近、案件の多さややることの多さにかまけてデザインと向き合えていないような気がした。正直そんなこと言われてとても恥ずかしい。

....実はずっと感じて来ていた、自分への違和感。仮にロジックで埋めてデザインしても、いつも納得できない自分がいるのだ。

何かとても大事な、自分のデザインの血肉にするフローに穴が空いていて、自分に入ってこないような感じ。

その穴を埋めたくてもがくけれど、どこかで逃げている自分もいて、状況は何も変わらない。
デザインへの姿勢がいけないのか。フィードバックのたびに凹んでたらキリがなく、頑張って向き合っても鬱になってしまうような自分の脆さと向き合えず、いつしかどこか遠くからフィードバックをきいているかのような感覚。

私は知っている。頑張って応えようとしても、結局私の努力は無駄になり、全てがダメになったことも。あのトラウマがまだ私の中で渦巻いているのか。

それと同時に、こうして書くことで、自分への評価を真摯に受け止めることもできる。そして、フリーランスにもかかわらず評価をもらえ、助けてくれる人がいることにも感謝の気持ちが芽生える。

デザイナー6年目になってもまだまだこんなことで苦言?を貰うのか。
デザイナーとして今一度自分の方向性を見直したいと思った。

好きを仕事にしているのかもしれないけど、仕事は確かに好きだけど、仕事はやっぱり所詮仕事かもしれず、仕事たらしめるのはやはり他人のために働きかけることが仕事だからなのだろうか。友達はあくまで友達で、彼氏にはならない。みたいな、どうしても到達出来ないグレードに仕事はあるのではないだろうか。どんなに好きな仕事でも、生活自体にはなり得ないと言うか。するものではないというか。

なんだかそんな時期な気がしていたから丁度良い。みんなはどうやってるんだろう、みんなもモチベはなんなのだろう。


※以下後日談
デザインを改めてし直してお褒めの言葉をいただきひとまず胸を撫で下ろしました。人の期待を超えるデザイナーでいたいなぁ。

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