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小説家を目指す一般人。大賞に頑張って応募してみる所存。 ご依頼はkokurou.r@gmail.comまでお願いします。 気になりましたらTwitterもフォローお願いします。たまにツイートします。

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SS小説 創作童話『青髭奇譚①』

果てなく地平線の彼方まで続く青い海。ちょうど、地平線から少しずつ姿を見せた美しい月が徐々に上へと昇り、辺りは茜色の海へと姿を変えていく。 もう直、夜がやってくる。濁りなき茜色に染まりゆく海を泳ぐ大型船は夜から逃れるように近くの港へと流れていく。 帆を畳んでその日の旅はおやすみ。船を静かに休めるとその船から二人の男が出てきた。 「……なぁ、旦那。流石に見知らぬ土地とはいえ、アンタが出たらヤバいんじゃないか?」 「いや、バレるわけがないだろう。こんな見知らぬ土地に俺の悪名が響いて

    • 新米勇者とオネエさん①Prologue

        「お父さん、あそこには何があるの?」 「あそこにはね、夢と希望が詰まってるんだよ」 「ゆめときぼう?」 「そう、ここからじゃ見えないけど真っ青な青空や綺麗な茜色の空、満天の星が見える夜空。澄んだ空気や心地いい日差し、冷たい風を浴びることができる夢と希望」 「へえ、すごい!ぼくも行ってみたい!」 「アルフレッド、お前なら行けるよ。でも行くのなら大人になってから、だね」      父親に手を引かれて道を歩きながら遠くに見える天高くそびえ立つ塔を見て、とてもわくわくしたのを今で

      • 没小説#1 『勇者がクローンを倒す話』

        この世界には二百人の勇者が存在している。 厳密にはそれはクローンと呼ばれる、ある人物を模した複製体で三十年前に魔王が討伐されたのをきっかけにとある預言者が残した数十年後に魔王が復活するという予言を聞いた国王が"今後復活するであろう魔王に対策して勇者のクローンを作る"という提案を出した。 勇者は二つ返事し、クローン計画は推し進められた。 しかし、それが世界に大きな爪痕を残した。 勇者の肉体は長きに渡って冷凍された。そして世界を護る新たな勇者のクローンが二百人も生み出され

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