あやこ

大学院生(博士課程)と数学教師の兼業です。不登校の子どもをもつ保護者が抱える葛藤と子育…

あやこ

大学院生(博士課程)と数学教師の兼業です。不登校の子どもをもつ保護者が抱える葛藤と子育て観、教師の不登校支援について研究しています。不登校/子育て/教師文化/介護/書道/万年筆

最近の記事

ずーっと悩んでいることがあるんだけど堂々巡りで全然出口が見えなくて、自分でも何が辛いのかだんだん分からなくなってきて、そうこうするうち悩むことに飽きてきた。悩んでいる時間とエネルギーがもったいない気がしてきた。かといってどうやって打開すればいいのかは分からない。

    • 国民年金の納付、失業による免除の後は学生特例として引き続き免除申請したのにこんな通知が来た。失業時の申請すら反映されておらず、まるでインチキしたみたい。年金機構のシステムの中で私の個人情報が何ひとつ共有されていないと知ってびっくり。日本社会ってホントにヤバイんじゃない?

      • 自分の研究を紹介しました

        ひょんなご縁から「研究について話をしてほしい」との依頼があり、↓のコミュニティで自分の研究を紹介しました。 画像はSNS宣伝用に作ってくださったチラシ。 常勤教員ではなくなったので、顔をさらしてもまあいいか、と思ってこれにしたのだけれど、いざSNSに出回り始めたらなんだか恥ずかしくなって、 自分ではほとんど事前には宣伝しませんでした^^; それでも、普段ひとりで研究していて視野が狭いなあという自覚はあったので、このような機会をいただけて大変ありがたかったです。 特に、現

        • だいぶ区切りがついてきた気がする

          ちょうど1年前、母が右耳下腺にできた(かなり大きな)腫瘍の摘出手術を受けました。 術後何回か通院して経過を診てもらっていたのですが、1年経っても異常がなさそうだし、何よりも、この4月から私に仕事が入ってそうそう気軽に付き添いができなくなってきたので、今回で終わりにしてもらいました。 思い返せば、昨年2月に父が実家で寝たきりになり、面倒を見きれなくなった母が救急車を呼んだところから、私の人生は一変してしまいました。 それ以前から母は認知の衰えが始まってはいたのですが、父がい

        ずーっと悩んでいることがあるんだけど堂々巡りで全然出口が見えなくて、自分でも何が辛いのかだんだん分からなくなってきて、そうこうするうち悩むことに飽きてきた。悩んでいる時間とエネルギーがもったいない気がしてきた。かといってどうやって打開すればいいのかは分からない。

        • 国民年金の納付、失業による免除の後は学生特例として引き続き免除申請したのにこんな通知が来た。失業時の申請すら反映されておらず、まるでインチキしたみたい。年金機構のシステムの中で私の個人情報が何ひとつ共有されていないと知ってびっくり。日本社会ってホントにヤバイんじゃない?

        • 自分の研究を紹介しました

        • だいぶ区切りがついてきた気がする

          社会学を研究すること

          普段はひとりで研究していますが、夏休み期間に入り時間的に余裕ができたこともあり、研究関心が近い他大学の先生の研究室のゼミに参加させてもらいました。 もともと私は他の人の研究報告を聞くのが大好きだし、息子たちと同年代の、社会学についていろいろな知識や教養のある若者とディスカッションできて非常に楽しかったです。 しかも、私がこれまで仕事や子育てのなかで関わってきたことがほぼそのままテーマになっているのも興味深かったです。 社会学について勉強を始めて約1年半、専門的な知識はそ

          社会学を研究すること

          にわかバードウォッチングを始めました

          6月半ば頃だったかと思いますが、自室の目の前の木に鳥の巣ができていることに気づきました。 「人間が人工的に作ったのか?」と思ってしまうくらいきれいにできていましたが、つい先日ふと見たら、巣の中に鳥がいるではありませんか。 こちらがスマホを向けても逃げ出そうとせず、一点を凝視するようにじっと座っています。 試しに撮った画像をThreadsに上げて、「何の鳥でしょうか?」ときいてみました。 半日余りでいいねとコメントが集まって、どうやらヒヨドリのようです。 「抱卵中のように

          にわかバードウォッチングを始めました

          【論文レビュー】山田哲也,2000,「不登校の子どもを持つ家族の物語にみられるアンビヴァレンス」

          概要研究の目的 不登校現象に着目し,家族と学校の関係に焦点を当て,その深層における現代的変化を読み解く

          ¥200

          【論文レビュー】山田哲也,2000,「不登校の子どもを持つ家族の物語にみられるアンビヴァレンス」

          ¥200

          SNSもういいかな・・・

          5月あたりから少し調子を崩して、SNSから距離を取っていました。 このnoteの更新も滞ってしまいました。 ざっくりいうと、精神的に落ち込んでいたというか。 特に5月は調子が最悪でした。 そもそものきっかけは、最近会っていない人たちのLINEグループに、近況を伝える画像が投稿されて、他の人は何だかキラキラしているように見えて、収入が6割くらい減って外食もほとんどできない節約生活を余儀なくされている自分が何だか惨めに思えてきて、そのグループから脱退しました。 Facebo

          SNSもういいかな・・・

          【論文レビュー】菊地千夏,2009,「不登校経験者の母親にみられるアンビヴァレンスの変容に関する一考察」

          論文要旨研究の目的 子どもの不登校によって,学校に行く/行かないをめぐる感情上の対立(アンビヴァレンス)が母親にどのように生じ変化するか,そのプロセスを描き出すこと 分析視角 1 アンビヴァレンスの定義 先行研究にならって,「学校に行く/行かないをめぐる感情上の対立」とする ”学校に行くこと”を当然とみなす価値観:既存の価値観 ”学校に行かないこと”を認めるように変化した価値観:新しい価値観 とする 2 母親の社会関係について,親の会だけでなくその他の社会関係を視野に

          ¥100

          【論文レビュー】菊地千夏,2009,「不登校経験者の母親にみられるアンビヴァレンスの変容に関する一考察」

          ¥100

          【論文レビュー】松本訓枝,2004,「母親たちの家族再構築の試み―「不登校」児の親の会を手がかりにして―」

          不登校の子どもを持つ親の会への参与観察とインタビューにもとづいて書かれた論文です。 教育社会学では近年不登校研究はあまり流行っていない上に保護者を対象としたものは非常に少なく,貴重な文献のひとつと言えるかもしれません。 論文概要研究の目的 「不登校」という事態に,一家族員である母親がいかに対処したのかについて,その他の家族員に対する意味づけの仕方から検討を試みる 研究上の問い 1 「不登校」児の親の会での学習は参加者個々人にいかに内面化されているか 2 親の会での学習

          【論文レビュー】松本訓枝,2004,「母親たちの家族再構築の試み―「不登校」児の親の会を手がかりにして―」

          母との関係が、こんな風になるとは予想だにしていなかった

          父が要介護4、母が要介護2で、ダブル介護真っ盛りの日々を送っています。 自分の時間が介護だけに取られるのは耐えられないので、少し仕事もしています。 このGW、普段は遠方に住んでいて全く何もしない弟(とその妻)が、「たまには親孝行しようか」とでも言わんばかりに、私に何の連絡もなく実家を訪ねてきました。 母は実家でひとりで暮らしていますが、ひとりでできることは実質的にはかなり少なくなってきていて、日替わりで誰かしら家に訪ねてきてさまざまなサポートをしてくださっています。 詳し

          母との関係が、こんな風になるとは予想だにしていなかった

          とりあえず言い続けることが大事だと思う

          両親ダブル介護生活に入って、もうすぐ1年になります。 父は特別養護老人ホームに入所し、かなりの部分を施設の方にお願いできるようになりました。 一方、母は実家でひとりで暮らしていますが、今月要介護1から2に上がりました。ヘルパーさんが実家に週2日入ってくださっていますが、家にひとりでいると認知の衰えがますます進んでしまうため、先月からデイサービスの利用を始めました。 ケアマネさんの話によると行き渋っているようですが、そこはさすがプロ。 最低でも週1日は行ってもらうべく、あの手こ

          とりあえず言い続けることが大事だと思う

          【読書メモ】「いじめ自殺」の社会学

          不登校と並ぶ大きな学校現場の課題に「いじめ」があります。 後で書くような事情から、いじめに関してはできるだけ避けてきたのですが、今年度はなかなかそうもいかなくなって、少しずつ読み始めることにしました。 いじめに関する文献も不登校と同じかそれ以上に膨大で、言い方は悪いのですがピンからキリまであるので、どれを読むべきか迷っていたせいもあります。 たまたま地元の図書館で目に留まり、借りて読み始めました。 amazonのレビューにもあるように、社会構築主義にもとづいて「いじめ」

          【読書メモ】「いじめ自殺」の社会学

          音声入力の何がいいかというと

          最近は、文献を読んでいて「これは」と思う箇所(ポジティブ、ネガティブ、両方ありえますが)に出会うと、音声入力を利用する機会が増えました。 以前はGoogleドキュメントを使っていましたが、最近ではMicrosoftアプリもディクテーションの精度が上がってほとんど間違えなくなったので、WordやOneNoteを使うことが多いです。 音声入力は文字通り「音声」を使って入力するわけで、手でキーボードをタッチする必要がないから負担が楽、とよく言いますよね。 確かにそういうメリッ

          音声入力の何がいいかというと

          【読書メモ】『多元化する「能力」と日本社会―ハイパー・メリトクラシー化のなかで』

          いろいろなところで紹介されていて一度読んでみたいと思っていた本を、図書館で借りることができました。 本田由紀さんは、教育社会学者の中でも新しい言葉を創るのがうまいと言われています。この「ハイパー・メリトクラシー」はまさにその代表例でしょう。 大学入試制度がどんどん変わり、学習指導要領が新しくなって、この本で指摘されていることはおおむね現実のものになっています。 いわゆる「ランクの高い」大学に入るのに、従来のように一生懸命勉強して「近代型能力」を身につけて競争型の学力試験で

          【読書メモ】『多元化する「能力」と日本社会―ハイパー・メリトクラシー化のなかで』

          小山静子『子どもたちの近代:学校教育と家庭教育』

          直接的な研究テーマからはちょっとそれるのですが、家庭での教育がどのように位置づけられているのかに関心があって、家族社会学の文献を読み始めています。 学校教育と家庭教育の関係性ってどうなっているんだろうと思って調べてみたらこの本に出会いました。 (今は古本でしか購入できないようです) 国家や学校、また家庭で、子どもへのまなざしはいかに変化したのか、江戸時代末期から明治、大正時代を経て、「新中間層」の成立までを分かりやすく紹介しています。 女子の教育は、子ども産み育てる「

          小山静子『子どもたちの近代:学校教育と家庭教育』