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電子書籍の思い出話

 電子辞書に関する記事を note でいくつか読ませていただきました。私も電子書籍が大好きです。毎日毎日、Kindle Paperwhite を持ち歩いています。今回は電子書籍について書きたいと思います。

 でも、電子書籍のメリット&デメリットの記事は多くのユーザーが書かれていますので、今更なのでここで同じこと語るのはやめておきます。

 では、この記事で書きたいことは何か?
 電子書籍黎明期の回想録を書きたいと思います。

 もう一つ。
 私は現在、せっせせっせと街の本屋へ通い、紙の本を買いまくっています。そして多分、この note にその本の書影をアップすることも多くなると思います。ですが、私は電子書籍のファンだということを宣言しておきたいのです。

◇ ◇ ◇

イノベータ

 電子書籍については私はかなりのアーリーアダプターと思います。いや、それよりもイノベータだと言わせてほしい。

イノベーター(革新者)
革新的で、新しいものを最も早く採用する人。質や利益は二の次で、いち早く新しいものを試そうと飛びつく傾向が強く、いわゆる「マニア」が多い。iPhone発売当初、AppleStoreに並んで購入した人たちが該当する。
 
アーリーアダプター(初期採用層)
流行に敏感で、自ら情報収集を行った上で判断し、新しいものを取り入れる人。オピニオンリーダーとも呼ばれる。イノベーターとの違いは、質や利益を見極めてから取り入れる点。

https://news.mynavi.jp/article/20190117-756724/

 そう、イノベーター。そこまで言っても許してもらえるだろうと思う理由は、下の商品の購入者であり、貧弱な電子書籍環境でも、何とか利用できないか?と試行錯誤した経験者だからです。

いにしえの電子書籍デバイス

 懐かしい。懐かしすぎる。国内発売時期 1993年11月。MS-DOS でパソコンを使っていた時代です。ガジェット大好き人間、かつ、読書大好き人間なので、これを見つけた時、「これはまさしく普通の読書を想定した、スマートに持ち運べる初のデバイスではないのか?!」と感動し、即決で買ってしまいました。

 今考えると、その当時の私は若かった。出版業界のしきたり・事情など全くを知らないウブな若者だった。(遠い目)
 なぜウブなのか? このデバイスを購入したところで、通常の一般書籍など読めるようには決してならないことに気がついていなかったのです。

 フロッピーで配布する形で書籍データは販売されるわけですが、ろくにデータがない! 本当にない。あるのは落語や童話、古典ばかり。
 しかも、販売している店舗へ入っても、店頭に並んでいる量はごく普通の家庭にあるような書棚一つ分しかない。これで読みたい本が見つかると思いますか? 選択肢などないのです。
 でも、しばらくすれば多くの出版社が販売を始めるだろうと期待してしまうほど、私は世間知らずでした。

 そしてフロッピーで書籍データを買うことは一度もなく、このデバイスはゴミになりかけました。

で、結局どうやって利用したか?

 その当時、NIFTY-Serve や ASAHIネットなどパソコン通信には小説講座みたいなフォーラムがありました。NIFTY-Serve は「文章工房」だったかな。みなさんが作品を公開していたわけです。(私はしてません)
 その作品のテキストをプログラムで整形し、このデバイスに入れて読んでいました。職業技術が役にたったのじゃ。

 一方で、今後電子書籍の夢は絶対に見ないぞ!と心に誓いました。電子書籍は日本では絶望的だと判断したのです。

それから十数年が過ぎ、

 電子書籍の可能性が出てきました! Amazonさんが、やってくれました。

 Amazonのデバイスでは和書は読めません。もちろん日本で購入もできません。でもタイミングよく、そのころの私は洋書に目覚め、日々英語の小説を読んでいました。だから飛びつきました。amazon.com(US)アカウントを作り、初めての(正確には人生2度めの)電子書籍デバイス買いました!

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 す、すげ〜!⊙_⊙ なんですか、このカミソリのような薄さは! 痺れる。昔買った電子書籍 DB-P1 は機械という感じだけど、これはカードと言っても言い過ぎではない! 触っているだけで満足感がある! 
 それからというもの、長い間、洋書ヅケの毎日になり、代わりに和書を読むことが激減しました。

Amazon US、日本アカウントとの統合

 3年ほど経過するとAmazon JPでもデバイスと書籍の販売が始まりました。
 と、同時にUSアカウントとJPアカウントは統合してください、とアマゾンからお達しもありました。
 和書も電子書籍で読みたいよなー、と感じ始めた頃だったので素直に統合しました。それまで購入した洋書も一つのデバイスで読むためにはそうするしかありません。デバイス2つ持ちは嫌じゃ。(統合すると洋書無料ゲットの機会はなくなりますが、仕方ないです)

 さあ、和書も電子書籍で読めるようになりました。さすが母国語。腹の底からゲタゲタ笑い、恐怖におののき、鼻から涙を垂れ流します。

 そんな体験が書店に出かけることなく、読みたいと思った時に読み始められる。そして出かける時に、何冊も持ち歩かなくていいんです。買いまくりです。電子書籍は最高ですよ。今まで紙の書籍なら買わなかったと思われるような本も気楽に買ってしまいます。やはり、物が増え置き場所に困るという足かせがなくなるからでしょうか? 
 電子書籍、ラブラブですよ♡

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 冒頭で、私は現在、和書に限って言えば、紙の書籍をリアル本屋さんに出かけ買うようにしています、と書きました。それは信条に変化があったからです。その話はまた別の記事で書きたいと思います。