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「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~(第4話)」病院や検査は健康を確認するところでもあるという見方

先週は、浜野謙太扮する、軒下が、マッチングアプリで知り合った美女、堀田真由が他人の顔の識別ができなかったと言う話。浜野が最後に自分を隠して彼女を送り出す姿が古典的だが、格好良かった。

そして、今回の主役は山口紗弥加扮する黒羽たまき。ぎっくり腰の話から、お母さんの中田喜子が訪ねてきて、結婚の心配。そして、倒れるという、このシリーズではよくあるパターン。しかし、中田さん、歳はとっても、雰囲気は昔のままですね。なかなかの女優さんです。

まあ、その中田さんの倒れた理由は、みかん農家での過労みたいなようなものだったようで、また健康に暮らせるという流れ。そう、今回のテーマはここにある。検査は健康であることを確認するためのものでもあると言うことだ。日常生活で、身体の節々に以上があると言う人は多い。だが、ほとんどの場合あまり深く考えないで生活している。そして、そう言う軽い症状が、会社の健康診断で見つかると言うことも少ないのが現実だろう。そして、このドラマにあるように、しっかりと検査してもらい問題がないとされたら、また生きることにハリが出ることは確かだ。

そこにもう一人の患者の臼田あさ美が、腸の不調で検査を受ける。基本便秘ということだが、大腸癌がある可能性もあり、窪田が内視鏡の検査を進めるが、子供がいる生活がある中で1日をかけて検査はできないと言われる。頭を悩ます窪田は、最後に写真を撮って、立体画像を生成し、腸全体を見ることができるようにすることができることに気づく。しかし、最近の医療機器はこういうことができるんだと驚くばかり。そういう現実の医療の進化を多くの人に開示していくのも、こういう医療ドラマの役目なのかもしれない。そこのところは私も興味深いところ。

ドラマの結果としては、何も異常なし。それを聞いて臼田の夫の忍成修吾は、金儲けで検査したのではないか?と医者を批判する。確かにそういう現場もあるだろう。だからこそ、ここでこういうセリフを言わせるのはありである。そして、臼田からは、「ありがとうございました」のセリフ。医者も様々なら、患者の立場も様々である。そういう中で、やはり心から信頼し合いながらこういう検査が行われなければいけないということがよくわかる。そして、これを経て、本田翼が、大腸検査についてのパンフレットを作るというような流れだ。本当にここまで気が回る医師は少ないのだろうが、ドラマとしてはよくまとめられている。

とにかくも、このドラマ、検査技師の視点から医療を見せることで、ちょっと皆が忘れかけているようなことを思い出させるのと、現在の医療技術の進み方がよくわかるものになっている。そういう意味で心地よい。


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