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「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜(第10話)」大切な人が側にいれば、夢は加速していく

冒頭、生見愛瑠、演じるハチ子の結婚式から始まった最終回。先週から一年後という設定。生見と戸塚純貴の結婚は、話の中で特に必要はない気がするが、生見のウェディングドレスは鮮やかで目の保養になった。この子、来年はもっとドラマに出てくる予感はありますね。今回は意地悪の役だったが、もっと明るい役が似合いそうです。とりあえず、チェックです。

そして、最終回は、鹿児島から杉野が格好良く帰ってくるのかと思ったら、杉咲には、自分が帰っていることを話さずに、ストーカーまがいに彼女を追いかけるという流れ。まあ、好きな人がどうなっているか?気になるのはわかるが、ちょっと変態っぽいですな。

まあ、学校を卒業した障害者の皆さんは、皆幸せなようで、こういう描き方は、今までなかったですよね。あくまでも、彼らは普通の人だというスタンスはいいと思います。エンタメがこういう視線を示せば、世の中の人もそう考えるでしょうから。でも、現実はまだまだここまではいっていないのでしょうね。そして、障害者のいじめみたいなニュースも定期的にありますものね。そんなことがなくなる世の中になって欲しいと、思わせるドラマでもありました。

そして、変な形で再会した二人。杉咲は調理学校に入って調理師免許を取ろうと挑む。実際の世の中で、弱視の調理師さんっているのでしょうか?とても気になります。そして、杉野も知らないうちにオープンスクールにやってきていて、杉咲と一緒に夢を見ようとするわけである。ここも、素敵な話だ。自分を考えてくれている人と一緒に仕事ができて暮らせたらという彼の妄想はなかなか良きである。そして、杉咲に、買ったキッチンカーを見せる。視聴者には、その向こうに二人がキッチンカーで働く姿を妄想した人が多いだろう。そう、妄想させるような素敵なシーンであった。これがラストシーンの方が良かったんじゃないのか?

また、男しか愛せなかった、鈴木伸之も、自分の病気を奈緒に看病してもらい、自分のことを本当に思ってくれる人と一緒にいたいと思うようになり、ハグする状態まで行き着く。そう、男と女という形の向こうに、本当に自分を思ってくれている人というものを投げて、視聴者を納得させてしまったわけだ。まあ、現代の求める愛はそういうことなのだろう。そう考えれば、LGBTとか、特別に言わなくたっていいじゃないか!ということなのですよね。

このドラマは、今よりもう少し先の時代の寓話と考えればわかりやすいのかもしれない。でも、私たちが目指すべきものは、これだよね!ということを強く感じた。そう、これを見て、私たちが求めるバリアフリーが可能になるなら、そんなに素敵なことはないと思わせた、なかなかキュートなドラマでした。スタッフ、キャストの皆様、ありがとう!

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