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「アバランチ」ネットを使えば、主権は国民に還るという話?

綾野剛主演ということしか事前に知らずに見た。なかなか面白い切り口だとは思った。現代の「必殺」「ハングマン」というところだろうか?最初から、闇に落ちそうな事件を解決する「アバランチ」というグループが政府とつながっていることもバラしている。つまり、国の大掃除の話なのだと思う。そして、最後はただ加害者を殺めるのではなく、インターネットに犯人の姿を曝け出し、ネットリンチのような状況に追い込むということだ。そう日本の主権は国民にある。多くの国民がその闇を知り許さなければ、自然に国はよくなるということのようだ。

一回目の監督は藤井道人。主演の綾野剛とは映画「ヤクザと家族」で良い仕事をしている。そして、同じ映画の傍に出ていた磯村勇斗もいて、初回はアクションシーンもなかなかハマっていた。「アバランチ」の紹介としては、それなりにわかりやすく、先が楽しみな感じに作られていた。

しかし、このドラマも総理が使えないという設定。まさかの利重剛が総理役。本人も、驚いたのではないか?まあ、こういう雰囲気の総理でいいというのが今の日本の現状ではある。その中央の政府とアバランチを結んでいる渡部篤郎が何を考えているのか?がドラマ的な重要なところなのだろう。

アバランチのリーダーは木村佳乃。最近、ヒールのような役が多かったから、ちょっと偉そうな役で楽しみだ。髪型を見て、最初、水川あさみかと思ってしまった。女優さんは髪型で化けますね。

そして、メンバーは田中要次、千葉雄大、高橋メアリージュン、福士蒼汰というなかなか個性的な感じ。田中は機械系、千葉はネット、高橋は武装といったところか?高橋が自衛隊あがりだという設定で、なかなか鋭い動きを見せている。もともと野生的な顔をしているから、この役はぴったりだ。かなり楽しみ。

そして、警察の福士蒼汰は、綾野に引き込まれてここに入る感じ?彼の正義感がどう変わっていくのか?どう成長していくのか?はこのドラマの一つの見どころだろう。

オリジナル脚本で、出演者のキャラもそれなりにうまく作られている。そして、主演の綾野剛も、なかなか良い芝居をしているし、役者たちのチームワークも悪くなさそうだ。月9の後に、続けてドラマということがうまくいくかどうかはわからないが、結構、面白いドラマにはなりそうな予感はする。

まあ、今の世の中、利権に胡坐をかく人々に、庶民はいい迷惑を食らっているのは確かである。こういうドラマでそれなりに気持ちをスカッとさせ、阿呆な政府をぶっ潰して欲しいとも思ったりもする今日この頃だ。

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