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「警部補ダイマジン」この日に放送開始するのは、意味があるのでしょうか?

本日、7月8日は、安倍晋三暗殺事件からちょうど一年たったということらしい。その前日の夜に始まったこのドラマ。コミック原作ということでかなり荒唐無稽ではあるが、ここに出てくる秘密結社「44」みたいなものが、元総理を暗殺したと考えても不思議ではないと思ってる人も多いだろう。私もそう思うからだ。あの一年前の事件、犯人は捕まっているが、あんな自家製の銃で一発で心臓を撃ち抜けるなど、実際あるのか?という疑問は今も拭えないし、警察も国もちゃんとした説明を国民に向けてしているとも思えない。そこに残ったのは、安倍晋三氏が亡くなって、一部で神格化され、国葬まがいなことをやって、今に至るということだけだ。そして、事件の原因になったとされる統一教会も、今だに平気で活動できているのもおかしな話だ。

そして、その事件もこのドラマにある、未解決事件の一つなのでは?と思う人は多いはずだ。そして、そんな犯罪組織が警察の中にあるという仮定もなかなか面白いものである。それを、徳永友一脚本、三池崇史監督でドラマ化。初回から、ここまではないだろうというドラマの構成なのだが、なかなか面白かった。

まずは、主人公、ダイマジンと呼ばれる刑事の生田斗真が、捕まらない幼女誘拐犯のホンボシと思われる男、宅麻伸を殺すシーンから。自殺に見せかける殺人技。なかなか面白かったが、結構、こういうのはあるのだろう。昔のドラマでも見た気はする。そうそう、それよりも、生田が出てきた時の後ろ姿を見て、滝堂賢一かと思いましたよ。モジャ頭を見るとそう思ってしまうのは短絡的でしたね。

そして、その事件を調べる向井理との遭遇。向井は生田が犯人だということを知っていた。彼が、捕まらない真犯人を処刑していたことも・・。そして、彼をうまく使って、調べている警察内部の秘密結社を追おうとする。向井の父親もそのメンバーだったようだ。まあ、ここまで見てると、コミックの世界であるのはわかるのだが、安倍晋三が、戦後の妖怪であった岸信介の孫であることを考えれば、いまだにこんな結社が存在してもおかしくないし、その裏に古臭い血族話があってもおかしくはない。それが、時代をどう動かしてるかはよくわからないが、ドラマとしては十分に説得力はある。

そして、生田は未解決事件を追う匿名捜査班に入れられる。メンバーは浜野健太とシシド・カフカ。シシドはこういう役が似合うので気にはなる。ということで、向井の奴隷のように働かされることになる生田。見方を変えれば、現代版の必殺仕掛人のようなものだが、メンバーたちの怨恨みたいなものも関わってるようで、その辺がミステリアスで面白い。

そして、生田を不審に思う、幼女殺人を追う刑事、土屋太鳳。彼女のドラマでの位置がもう一つわかりにくいが、彼女のシーンがちょっとテンポ悪いのは気になった。

まあ、初回の演出は三池監督なわけで、それらしい子気味良さみたいなものはありましたね。初回で、向井と秘密結社のメンバーが最後に対峙して終わるというのもいい感じ。期待はしましょう!



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