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「くるり~誰が私と恋をした?~」記憶を失くした自分を見つける物語。面白い。

生見愛瑠が遂に主役。それがなかなか面白い設定。記憶喪失で、ある意味、人生リセットする話ということだろう。記憶喪失と言っても、確かに生活にこまるくらい記憶を失う話はあまりない。多分、頭の打ちどころというのもあるのだろうが、なかなか珍しいのは、記憶を失くしても会社は雇ったままでいてくれるというところ。ここでは、皆の仕事を任せらている派遣社員がクビをきられ、正社員はどんなことがあってもそう簡単にはクビにならないということが象徴的に示されるが、本当にこの辺はよくわからない話である。確かに安定した生活ができるように日本の正社員制度は素晴らしいのだが、反面、派遣社員という位置は不安定そのものであり、こういう差別がある以上、日本の労働環境は良くならない。ドラマとは関係ない話だが、派遣禁止の国に早くなって欲しいものだと思う。

そんなことは、ともかく、ドラマは面白かった。生見が記憶無くす前の自分はどういう人だったのかを探す話であり、ある意味、周囲に気を遣いながら自分を出せていなかった女性が、本音で生きられるようになる話なのだと思う。そういう意味では、今の新しいというか、自分を殺さないライフスタイルみたいなものをどう描いていくかは楽しみなところだ。

そして、記憶を失くす前に、3人の男と付き合っていたのか、まあ、それなりの付き合いがあったようで、それぞれにどう彼女と対峙していくかということだろう。まずは、お見舞いにもきた同じ会社の社員の神尾楓珠。なんかいつものイケメンキャラとは違う感じで最初は誰かと思った。この人、意外にスーツが似合わないことを発見。身体が華奢だからかな?というか、髪型おかしい。

で、次が、花屋の瀬戸康史。なんか、この間までやってた「院内警察」の榊原先生が花屋になった感じ。口調がそのままなので、花屋より医者に見えてしまう。本当のメンタリクリニックはダチョウ倶楽部の肥後さんだが、瀬戸の方が語りが医者っぽい。そして、彼女が花を見て「食べられます?」と聞いた話は、確かに印象深いよね。そう、生見は、皆の期待を裏切らない不思議ちゃんなところがあるのはいいですな。

そして、最後に出てきた宮瀬琉弥は、一番、年代的にはいい感じに見えるが、どういう関係だったのだろうか、それは次回にわかるのか?

3人の男を相手にする感じは、ドラマ的にはいろんな膨らまし方ができるから面白そうだ。そして、やはり生見は見ていて心地よいというか、元気が出るキャラのようなので、ドラマの勢いは出るだろう。まだまだ伸び代がある女優さんが主役でどんな顔を見せるかは期待したい。










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