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「六本木クラス(第6話)」様々な怒りが一つにまとまってきて、暴発を始める予感

話は先週で転換点で、今週は、香川照之が「二代目みやべ」の入ってるビルを買収するという、まあ、いけすかない行動に出る。わかりやすいが、こういうのが香川をすごい軽い人物に見せていくのはどうなのだろうか?早すぎる感じもする。あくまでも、敵は手強く、敵いそうもないくらいがいいと思うのだが。そして、息子の早乙女太一も、新木優子に「大嫌い」と言われてしまう。新木が竹内を気になって仕方がない状況になっているのは確かで、この辺の描き方もどうするのか?そして、竹内に恋焦がれる平手は、鈴鹿の件で余計なことをしてしまい、竹内に完全否定されてしまう。そう、復讐劇とは、復讐する側が一致団結してパワーを倍化していかないとうまくいかないもの、それ自体を崩していく脚本はなかなかうまい。

今回は、矢本悠馬と稲森いずみとのラインがあまり明確には描かれなかった。まあ、稲森と竹内が通じていると言うのがバレているというくらいが前に進んだところか。そして、来週は、香川が平手に会うらしい。そして「六本木クラス」と言う名前も出てくるようで、最終章に向かって動き出す感じなのだろう。

そんな、彼らの一つのキーとなるのが、香川の息子のひき逃げの握りつぶしを知っている元刑事の緒方直人。どこで、竹内の味方として動き出すか?と言うところなのだろう。しかし、緒方さん、最近、こう言う少し寂れた演技をする役が多いようだが、もったいない気がする。まあ、お父様のようになれとは言わないが、もう少し、役者として前に出てもいいのではないのだろうか?

そして、このバトルのメインのキーになるのは女2人、新木優子と平手友梨奈というところなのだろう。竹内は、自分の思いからブレることはないが、女たちに、自分の過去をみんなぶちまけてしまっている。そして、女たちが邪魔をすることも多い。そういう意味では、今時の時代のヒーローなのである。そう、流れ者は、女がいないと生きていけない時代なのだ。その辺が、年寄りには合わない脚本ではある。

今週は、香川が、またまた竹内に「土下座をすれば許してやる」というが、土下座というフラグもすごく古臭く感じる。まあ、やくざ映画じゃそれではすまないし、気質の世界でも、それなりに上下関係をはっきりする感じではあるが、感情だけのやり取りであり、とことん、人を貶める行為でもない気がするのだが、どうでしょう?この辺りは、韓国に根付く、儒教的な関係を破壊するような感じで使われている気もする。まあ、日本のドラマでも企業の話で土下座というものが、未だ出てくるが、見苦しいだけだから、やめた方がいいと思うのですよね。大体、心の底から、阿呆に土下座する人などいないでしょう。踏み絵と同じで、ただの形ですもの。

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