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「ハコヅメ~たたかう!交番女子~(第9話)」警察のペアっ子というものを描いたことで、新しく感じた警察ドラマ

多分、予定より、1〜2話、当初の予定より、回数を間引かれたのだろうと思う。そういう意味もあるのか、最後のドラマはなかなか一気にたたみかけるように終わった。それが、小気味よく感じたのは確かで、昨今のテレビドラマの基本がダラダラした間延びが多いということなのだと思う。通常通り流して、オリンピックであまり休みもなかったものに、その傾向が見える。テレビドラマは、それなりにサイドストーリーまでしっかりさせておく必要がある。また、昨今は、ネットでスピンオフのストーリーを流すことが多く、ネタをそっちにとられている可能性もある。ドラマも量より、質だと思うのですよね、私は。

あとは、このドラマ、最初から主人公が活躍する交番の雰囲気が実に良かった。ムロツヨシがいることでゆるい感じにも見えるが、そのムロが結構、締めるところは締める仕事ぶり。このムロの仕事の雰囲気が、ドラマ全体のものになっているのも好感。戸田恵梨香や三浦翔平も、そこそこできる警官ではあるのだけれど、銃が下手だとか、銃帯をネットを見ないと装着できないとか、自分の欠点をはっきりいう感じが人間味を感じる。そう、とても実際の警官に近い部分があるように見える。だから、「相棒」というよりは「ペアっ子」なのだ。実際、警察でこんな呼び方するのか?

今回は、とにかく、「守護天使」を追う前半部。すぐに彼が見つかったのには驚いたし、当時の事故車がそのまま放置されていたのにも驚かされる。これを警察が追い詰められなかった不思議。まあ、みんなの勘がそこに行かなかったのだろう。

そして、最後に彼の逃走先を見つけ出したのもムロツヨシの勘。それが当たるのだが、何故に、ムロが知らない土地のことをよく知っているのか?最後まで明かされなかった。この辺も含め、このドラマ、パート2もあるなのかもしれない。

そして、最後にリハビリ中の徳永えりを含めての女子会。偽日本酒のネタがなんか微笑ましかった。そして、徳永が退官届けを出しにきたという日、永野芽郁が、徳永に聞こえるように、戸田の悪口を言い出す。それを聞いた徳永が怒って、退官しないと言い出す。こんなことはそれこそ漫画だが、徳永の警官としてのプライドを表現すると同時に、永野の心理を利用した高等プレイであり、永野自身の成長も表しているわけだ。そこで、ドラマの終着を見せる。なかなか気持ち良い終わり方だった。

まあ、永野が途中で抜けたりトラブルはあったものの、ドラマのチームとしてのまとまりを感じたドラマだった。先にも書いたが、PART2あってもいいと思いますよ、よろしく!


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