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「シェフは名探偵(第2話)」食の記憶は、心を動かすというお話

始まって、1週空いたのは、制作の進捗の関係だろうか?今週のを撮るのに「ガチョウ」が届かなかったとか?そんなことはないかw。

ほぼ店の中だけで展開されるドラマだ。舞台を見ているようであり、そうではないところが魅力だったりする。そして、西島秀俊という役者の魅力で成立しているところがある。とはいえ「おかえりモネ」の気象予報士の彼とあまり違いは感じられないのは、少し不満だったりする。でも、他の店員3人とのチームワークみたいなものが大切になってくる分、こちらの方が濃厚な芝居?当たり前か、主役ですものね。

最初の話は、婚約した女性がいなくなった話。緊張しながらも、婚約の約束をして、店と周囲の知らない人々が祝福してくれるシーン。昨今の情勢はこういう情景を見ることもない。そう、こういうさりげない日常が早く帰るといいなと思ったりした。こういう普通の状況のドラマを見て、未来に向けての希望に転化できればいいのかもしれない…。

かき氷が好きな彼女が、昔の彼が置いていった氷を見て、それを悟るという話。ものに対する違和感を感じるというのは大事なことだ。そして、ソレに対し、適切に動ける人になるというのも大事なこと。私も生きる上で、そういう感覚を多く持っている人になりたいと思ったりする。そのためには、色々と突き詰めること。そして、さりげなく行動に移せること。とはいえ、ここでの山下リオの失踪は、ちょっと相方に対して失礼ではある。ハッピーエンドでよかったですけどね。

2番目の話は、中国のガチョウとフランスのガチョウの料理での使い方の違いというものから、勘違いが起こったという話。西島が料理人であるから、「フォアグラ」というものを思い浮かべ、ここでの客、松本若菜の記憶の向こうの彼氏の思いを解き明かすのだが、これは少し無理がある気はした。でも、そういう知識をドラマに入れることで、視聴者は「そうか!」となるので良いのだろう。まあ、ガチョウが2種類届いたところでの西島の微笑みに何があるか?と思った視聴者は、それが何か知りたいのだものね。

ここまで、見てきて、原作を読みたくなってきた。そういう意味ではなかなか良いドラマなのだと思う。店の中だけという限定された中で、結構、素敵なドラマが繰り広げられる感じはわかりやすい。そして、次はどんな料理がみられるかも楽しみなところ。

そして、途中で出てきた、橋本マナミは誰なのか?こういう謎を置いておくのも上手い感じの脚本。

毎回、客の前に出てくるヴァン・ショーを見ると、飲みたくなってしまう感じがこのドラマの全てなのだろう。

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