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「インフォーマ(第3話)」情報屋の仕込みで抗争の当事者たちが集まる興奮と怯え

森田剛たちが殺しにかかる3人目は反社の親分。その居場所を桐谷がつかみ飛び込んでいくサウナのシーンはなかなか重々しい。サウナには刺青の人は入れないとはいうが、こういうふうに定休日に貸切みたいなことはありそうなことである。世の中、ヤバい人が動くためには、それなりの導線ができているということがわかれば、ここに出てくる桐谷健太のような情報屋は活動できるし、それなりの金もかき集められるということなのだろう。そう考えれば、結構リアル感はある話になっている。

そこに振り回される雑誌記者の佐野玲於は、ドラマの中にも出てくるように、一人だけ気質の雰囲気を醸し出すという難しいのか簡単なのかわからぬが、なかなかの名演であるような気がしてきた。怯えて目が定まらない演技って結構、難しいですよね。

そして、今回は、森田剛たちを誘き寄せようと仕掛けるまで。まずは桐谷が反社の情報屋として雇われ、標的の居場所を教え誘き出し、警察も一緒に待機させる。わかりやすい仕掛けの中で、何が起こって、何が撮れるのかという面白みはある。

そして、佐野の前に桐谷についてた「ポンコツ1号」と呼ばれる男は殺されたことが判明。佐野の頭の中はもはや危機感しかないのだろう。記者としての仕事をしてるところではないわけだが、それでも、ズルズルと引きずられていく感じが恐怖なのだが、面白い。

ただ、1、2話が結構な加速を示したのに対し、ここで一回、説明くさい感じになってスピードが落ちたのは、少し不満。というか、展開がないと、ただ桐谷の強引な感じと佐野のひ弱な感じ位だけを見せられている感じで面白くない。まあ、サウナとかキャバクラの中でスキを見せると殺されそうになるのはスリリングであるが・・。

しかし、考えれば、こういうキャバクラやクラブみたいな場所が出てくるドラマも少なくなりましたよね。そう考えると、昔みたいにママが似合う女優とか、水商売役が似合う女優みたいなのも少なくなった。その昔は、娼婦がしっかりできれば、女優は一人前みたいなことを言う方もいましたが、今はそういうの言ってもセクハラなのでしょうか?そう、このドラマかなり過激に攻めてるのですが、女の描き方についてはあまり深入りしないようにしてる感じもしますよね。北香那、それなりに雰囲気はあるのでもう少し過激な方向に引っ張ってほしいところもありますが、そう言うのを視聴者が言ってもセクハラの時代なのかもしれませんね。まあ、乳のアップが限界?

と言うことで、それほど無秩序が過ぎるほどでもないのですが、次週、男たちが過激に揉め合うシーン、楽しみにはしています。

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