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「約束 ~16年目の真実~(第7話)」特殊詐欺事件が関わって、過去の事件にもシンクロし、最後にまた佐津川愛美に戻るとは・・。

前回、連続殺人事件の犠牲者のスマホが森永悠希の車から見つかり、彼が怪しいという話になる。そして、彼が特殊詐欺グループと関係しているという疑いが出て、その案件で逮捕されるまでだが、その彼が、横山裕の同僚を殺したこともあるらしいということもあり、森永は真っ黒という流れ。しかし、そんな彼の仕事がタクシー運転手と追うのは、ある意味、職業差別的なものも感じる。そして、彼がこの地にずーっと住んでいたわけではないというのもいろんな闇を感じる。

実際、バブル崩壊後、リーマンショック以降の日本の中で、こんなふうに住む土地を転々とし、いろんな詐欺に遭ったり、思いもよらない人生になってしまったような人は思った以上に多いだろう。つまり、年金や保険みたいなものが、まともなシステムとして動いてない以上、他の経済活動も同じようにいろんな闇を作ってきたということなのだ。最近、官房機密費を自民党が選挙資金に使っていたのではないか?という話があるが、政治活動でさえ、まともな金の流れの中でできていないのは本当におかしい話である。そんなことを考えれば、森永も時代の犠牲者みたいにも感じられる。

そして、森永が中村アンを好きだったみたいな話も浮上した。そして、中村と同じようなショートカットの娘が殺されているというのは、ある意味、ストーカー的な変態性は明らかに見られるが、それを殺すだけで性癖が満たされるのだろうか?まあ、変態の気持ちはわからない。

それよりも、横山が同僚を殺された恨みをここまで持っていて、それをこんなに激しく外に出す人だとは思わなかった。どうもこの辺りしっくりいかないが、まあ、犯人に対して許せない熱い気持ちを持っていたということで、最後に連続殺人犯がつかまった際にはどんな感じの対応になるのか興味深くもある。

そして、その特殊詐欺のルームだった場所は、佐津川愛美の家で持っていた物件のようだ。そして、彼女がその書類を出して見ていたのにはどういう意味があるのだろうか?特殊詐欺のラスボスが佐津川だったみたいな、チープな脚本ではない気がするので、また混乱に陥る視聴者。

とはいえ、連続殺人の犯人は、雑貨屋の森優作な感じですよね。最初から結構印象的に出てきて、彼も高校時代の同窓生で、文化祭実行員だったということ。彼もまた、中村に恋していて殺人を行ったという筋書きは成立するが、それなら、最初からもう少し出番を増やしていても良かったのではないか?存在感があまりない男が変態だったという話は結果的には怖すぎるだけと思うのですよね。

しかし、毎回、話の流れが読めないというドラマなので、それなりに面白いが、前回も書いたが、中村アンの主役としての存在感がここにきてあまりないですよね。その辺がちょっと不満な私ではあります。

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