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「シガテラ(第12話)」学生時代の甘い恋話だったというオチは、まあ、当たり前すぎるけどね

最終回、関水渚の前で、醍醐虎汰朗は、自分がいなければ、皆不幸にはならなかったのか?と嘆く。考えれば、長谷川慎も丈太郎も、吉原怜那も彼に絡んだ同級生は皆、いろいろあって、あまり幸せそうなところに着地してはいない。つまり、彼がこのドラマのタイトルの「シガテラ」なのだろう。とはいえ、不幸になったという同級生たちも、自分軸から周囲を見渡せば、彼ら自身が「シガテラ」とも言える。そういう読み込みをしていくと、青春期の若者には、皆「シガテラ」成分みたいなものが隠されているということなのだろう。だから、青春時代には皆傷がある。そして、その傷をトラウマにしてしまうかどうかが社会人になっての伸び代を決めている部分もあるのかもしれない。

そんな、同級生の話をしても、関水渚は醍醐と一緒にいたいという。それは、彼女が歳上ということが大きいのだろう。そして、最初からこの恋愛は、醍醐の妄想みたいなものを関水が具現化してリードしている感じ。だからこそ、醍醐は後ろめたい部分もあるだろう。でも、ラブホに行っての過激なシーンなどを見ると、やはり、関水の魔力に引っかかっていて、その間に同級生たちがどんどん不幸になっていったと思うのもわかる気はする。

ということで、ドラマは醍醐が社会人になって、関水が妊娠しているという画に最後持っていく。そこで、視聴者はそのお腹の子が醍醐の子か?と思うわけだが、会社の同僚の山谷花純が今の彼女のようである。ある意味、昔ながらの青春ドラマの終わり方。ここに、あまり面白さはない。しかし、山谷、今の朝ドラにも出てきてるし、露出増えてきてますね・・。

原作が役20年前に描かれたものだから、そんな新しいネタではないわけで、結果的には、醍醐の純愛物語で、彼が関水に会い、女を知ってしまったことで、日常が変化し、周囲もいつの間にか変化していったというところを描きたかったのだろうが、今ひとつドラマの内容的には不発弾みたいな感じであった。

まあ、このドラマの私の興味は関水渚にあったわけだが、ほぼヌード演技には驚いたが、それはともかく、関水がバイクに乗る姿が見たかったが、彼女免許は取らなかったんだろうね。出会いが教習所というのは面白かったのだが、そこが後のドラマに効いてこないのがもう一つ面白くないですよね。醍醐とツーリングしてラブホに入るようなストーリーは欲しかったかな。とはいえ、関水渚、身体張っての演技だったが、これ、今後にどういう影響が出るのか出ないのか?興味深くはある。まあ、明るい女優さんとしてこれからも頑張っていただきたいが・・。

ということで、ドラマとしてはイマイチでしたが、関水渚ファンにはお宝ドラマであったことは間違い無いですよね。こういうの、これから増えてくるのかな・・?そんな気もする。

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