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「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~(第3話)」滞納の裏にある子育て制度のわかりにくさ

山田杏奈の見た目の幼さ加減がやはり気にはなるが、今回はなかなか世の中への問題定義としては面白い題材だった。少子化対策とずっと叫び続けている日本だが、その対策をしても、当事者にその内容が届いていかないというのは辛い話。この辺り、このネット社会になってもどうにもならないのでしょうか?そして、今回は、公務員の偉い人が自分の点数を稼ぐために、庶民のことを考えていない的な内容も入っていて、ドラマとしては見応えあり。こういうドラマも、その当事者に届くことはなかなかないのだろうなと思いながら一時間、結構、引き込まれました。

まずは、病気で妻を亡くしてシングルファーザーで、保育園に通う子供を二人育てている、小関裕太。住民税を滞納している理由は、郵便物も見る暇がなく、払わぬままになっていたというが、この人、それなりにまともな会社に勤めているようにも見えるが、住民税が給与天引きではないのか?この辺りはあまりしっかり描かないようにしているのか?

そして、保育園でその話をしていると、同じ保育園に子供を預けているシングルファーザーの見津賢がやってくる。彼はSNSでバズっているらしく、理想のシングルファーザーともてはやされているという。シングルファーザーも色々という話かと思ったが・・。

それに続いて納税課に、やはり保育園に行く子供を抱えた大西礼芳がやってくる。彼女は、税金が払えないから、その執行停止を頼みに来たのだ。私的には、そんなことできるの?と思ったが、そういうことも法律にあるようだ。で、調べてみると、大西と見津は、元夫婦。それぞれに子供を一人づつ抱えている。が、しばしば4人で食事にも行っているよう。追いかけていくと二人は、保育園を確保するために偽装離婚していたということがわかる。まあ、この辺りは日本の少子化対策とは何か?問うところであり、もはや誰も言わなくなったが、「異次元の少子化対策」とは口ばかりだったのかと思ったりもした。もう、増税メガネは、取るだけで使い方を知らないというか、それは秘密にしておけば、支出は減るということか?

ドラマでは、小関にも見津にも大西にも、真摯な対応で助成金、等の話をしてエンディングを迎えていたが、徴税係の人って本当にここまでやるのでしょうか?その辺は私的には疑わしい。そう、まだまだ公務員の心ある対応などないと思っている私である。

そして、ここで見津と大西は、法律を勉強し、それを使って公的機関に対抗しようとしたのだ。それは、そこまでしないと、子供を作っても生活できないという思いがあるからだ。公的機関の子育てのための補助はネット内にはいろんなところに書いてあるだろうが、わかりにくいのは昔と同じ。つまり、税金を取るところはわかりやすいのに、それを使わせてもらうところはことごとくわかりにくくなっているということ。この辺の問題をドラマで扱うのはいいが、もう少し、我々が納得する改善案みたいなものを入れていただくと助かるのだが・・。

そうはいっても、ドラマ内は、ちゃんと徴税しろという人ばっかりで、やはりそういう世界なのね。確かに納税は国民の義務だが、それをしっかりと必要な人に届けるのは役所の義務だと思うのだが、いかがなものだろうか?

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