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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(第10話)」ここにきてアップデートできない大人を登場させ、時代を変える難しさを問う?

前回までで、原田泰造一家は幸せな日々を取り戻した感じになり、ドラマは終わりかとは思ったが、まだ2回ほど続くようで、何かまたアップデートできていない大人が出てくる回。まあ、仕方がないですよね。この日本、マイノリティーが本当に普通に生きられるにはまだまだ時間がかかるのですということだと思います。

で、前回、中島颯太に結婚して欲しいと言った東啓介はそれなりに親に許しを得た模様。それで、すべてがうまく回り出すのかと思ったら、今度は中島の父親(相島一之)がヒョンと現れる。当たり前のように、彼は中島が男と結婚することなど望んでいない。彼がどういう変化を起こすかが、このドラマの終点なのか?いや、彼みたいな人は最後まで今までの価値観をアップデートはしないのか?どうにでもできるよね、ここからは。

そんな中、原田の息子、城桧吏はギャル友人の椿奈央が年上の好きな人ができたことを受けて、彼女のメイクを清楚系に変える手伝いをする。それは至って好評で、椿もウキウキになる。この展開、あまり悪い方には進みそうにはないが、どうなるのでしょうか?

で、原田はというと、会社で渡辺哲や井上拓哉と語りながらも、周囲の人々の未来について考える。しかし、この原田の雰囲気が、一話と比べると本当に変わったのには驚きますし、原田泰造に好感度爆上がりの自分がいることにも驚いたりする。

で、最初からアップデートを手助けしてくれた中島に対し、彼の悩みをどうにかしてあげたいというような気持ちは強いわけで、次回はオヤジ対決になっていくのだろうか?そこで原田がどう語るかは楽しみなところ。

そして、相島は中島と一緒にいた城もディスったりする。大きな会社に入って、そんな格好で通えるか?みたいな。こういう定型的な言葉がこういうマイノリティの人には一番腹が立つ言葉とも思えるし、一番相手にしては行けない言葉だったりもする。

城は中島にいう。「本当じゃない姿でお父さんに褒められたとしても、苦しいです。僕も昔やろうとしたからわかる。誰が望んでいるからって、自分が大切な部分を変えるのとっても危険なことだって僕は思います。」その通りなのですよ。人生で判断が必要なとき、自分に「それでいいのか」と聞いて、はっきりと、それが自分の答えだというところに進まないと、それは自分の人生ではないのですよ。

相島は最後に城にいう「みんな社会で認められるように自分を変えていくものだ」と。そう、この言葉はあくまでも受け身であり、そういう世の中からの脱却が必要だとしているドラマの中での最後のダメ出しみたいにも見える。まあ、先にも書いたように、最終回、この命題に原田がどう答えるのか?ということでしょう。



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