「転職の魔王様(第7話)」女性と男性の仕事の区別と子育てと・・。
昔から、急な仕事は忙しい奴に回せという事を言ったりする。忙しい奴は仕事のできる奴だから、急に仕事を挟んでも早く仕上げるという意味ではあるが、そういう企業文化が、人を不公平に扱うトリガーになってしまうのも本当のことだ。仕事が遅い奴はどんどん仕事を回してもらえなくなる。結果、企業内の仕事を継承できる人はごく一部になっていくという袋小路に入るわけだ。そして、そういう仕事ができる奴が出世できるわけではなく、そういう奴をうまく使う奴が出世するというのが、高度成長期の日本的な企業の存続方法だった。
そして、ここにきて、男女平等思想が根付いてきても、育休や、子育てに対しては、やはり女性の方に負担がかかるし、ここに描かれてるように、女性の営業に任せていたところには、違う女性を担当させるみたいなことはよくあることであろう。そう、現在、ここに出てくる黒川智花のような環境にある人は少なくない気はする。
と言っても、ここにあるように、黒川が転職エージェントで、子育てをしながら仕事をしている山口沙也加を避けるような感じは少し不自然ではある。まあ、その不自然さがあって、成田凌が一枚噛んできて、彼女の本心が聞けるわけで、ドラマの作りとしてはスムーズだった。
そして、黒川の上司の村川絵梨がエージェントまで来てくれて、黒川は元鞘に戻ることになる。毎回、なかなか金に結びつかない営業活動が話になってくのは少し違和感があるし、こういうエージェント会社は皆無と言っていいだろう。でも、現代の仕事のあり方みたいなものをなかなかわかりやすくドラマに仕上げてあるのは良いことだと思う。今、就活しているような大学生にも見てほしいドラマになっているのは好感!
そして、今回の主役の黒川智花。「金八先生」で出てきた時はすごく美人だとは思ったが、その後、そのままの感じで今は少し童顔に見えるのが、もう一つ女優として前に出てこないようになった原因か?そして、その上司役の村川絵梨も朝ドラヒロイン経験者だが、もう一つ端役が多くなってる印象。彼女も美人なのだが、派手さがないからだろうか?彼女たちを見ていると、女優さんとして主役張れてる人は、やはり他人とは違う抜きん出てるものがないとダメなのだなと思ったりする。女優として「仕事」に関する芝居をしていて、彼女たちはどう思うのだろうか・・?と、少し、余計なことを考えてしまった。
今回最後に、成田凌がなかなかいいことを言っている。「あなたが変われば、会社が変わるかもしれない」そう、あくまでも、仕事環境への不満は自分から変わって変えていくしかないのだ。私が、昔、それが変えられなかった時、自分のせいだとは思っていなかった。だが、振り返ればそこをどうにかできたかな?と思ったりすることもありますしね。今、仕事で悩んでる方。まずは、自分自身を愛して考えることですよ!
そして、今回も白州迅が出てきて、石田ゆり子の案件の話も出てくるが詳細はドラマのクライマックスになっていきそうである。ここにきて、なかなか全体的に見応えのある「お仕事ドラマ」として語り継がれそうな出来栄えになってきましたね。
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