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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(第8話)」おっさんのアップデートと、男と男を一緒にすること

まずは、ここまで邪魔者扱いにしかされなかった渡辺哲のお話。コピー機の苦情が届き、担当が設置した会社に出向くも拉致が開かず、他の会社の機種と変えるというところまで行ったところで、そのコピー機の会社に友人がいると言って、出ていく渡辺。しかし、アポ無しで、入り口の対応は機械とあって、入ることができず。本当に、各会社に社員の受付嬢がいて、それが雑誌に載っていたような時代が懐かしいですな。今や、受付嬢という商売はあるのはあるのでしょうが、それが美人とか言ったらセクハラなのでしょうな、よくわからないが、違う意味で洗脳されてる現代の私たちです。

そういう意味では、今回の渡辺の、ひたすら待つという姿勢は懐かしいですな。彼曰く「粘りと根性、飲み会で作った人脈」そのどれもが、今は誰も推奨しないですよね。でも、ここではそれが花開く話。夜遅くなって、やっとビルの上から出てくるお目当ての友人の佐野史郎。最初は、拒否しようともするが、話を聞き、盛り上がってくる。彼は昔の彼に戻ったわけですな。そして、問題解決。修理するという結論。そう、不可能を可能にするのが昭和の営業だったりもしたのだ。そして、こういう機器のサービスマンも昔は必死で会社の最後の砦のように働いていたと思ったりもした。

まあ、買い物しても、セルフレジとか言われ、せちがない世の中である。なんか、渡辺哲の笑顔にエネルギーをもらってしまった。そして、その後、色々原田泰造に注意され、自分からお茶を入れ出す渡辺。これは、アップデートの一歩ではありますが、昭和の親父にこびりついた強引な考えはそう簡単には取れませんぞ!まずは面白かった。

そして、中島颯太に誘われてお祭りに行くことにする城桧吏。原田も一緒に行くことに。そして、城は姉の浴衣を着させてもらう。もう、恥ずかしいとかではなく、自分を主張できるようになっているのだ。頼もしい。そんな二人の姿を見て嫉妬している中島の先輩の東啓介。彼の話し相手は原田。東に、城が男を好きな人として連れてきたら、祝福できるかと言われ戸惑う原田。まあ、そういう人がほとんどですよね。よくわからないもの。

でも、親族と喧嘩する必要はないのだ。それなりの近い理解者として寄り添えばいい。そして、それぞれが幸せなら、それでいいのだ。そう、周囲を気にしていたら、マイノリティは不幸なだけ。多分、今年もそういうことをネガティブに考えない波はもっと大きくなるだろう。その結果が、人目気にせずに、東が中島を抱きしめる風景なのだ。まあ、私にはそういう思いはわからないが、そういう姿を街で見たら、「おめでとう」と言ってあげるくらいはできるようになりたい気にはなってきた。そういう意味で、こういうドラマって良いドラマですよ。

原田も、自然に自分の気持ちが変わっていくのを感じているのだろうし、渡辺に、昔やったことを謝りたいくらいだというようなことを言ったが、確かにそうで、昔の自分に対して反省できないと、なかなかアップデートは難しいですよね・・。

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