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「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~(第7話)」還付金 誤送金と徴税禁止リストという闇

市川由衣、37歳。まだまだ可愛いですよね。山田杏奈よりも華があるのはすごいですし、グラビアから女優になってここまで存在感を示してるのもすごいなと思います。グラビアの時代的には小池栄子などと同じ頃ですものね。今、グラビアで売ってる子がこういう感じになるとは思いませんでしたから、時代の流れがあってのことなのでしょう。

そんな話はともかく、今回はまずは、税金の還付金を一人の人に全てまとめて一千万円送ってしまったという話から。「VIVANT」と同じですから、菊池風磨がモンゴルにでもいくのかと思ったら、ご送金した相手は、山田杏奈の憧れだった市川由衣だったという話。そして、彼女は返す気がない。まずは市長と話をさせてくれという。で、この発端のところで気になったのが、誰がご送金したのか?という話は全く出てこない。「VIVANT」のように、裏でハッカーが動いてるかもしれないのに、これはかなり甘い感じ。公務員って、私的な印象ですが、パラレルに仕事が動かせない感じがする。まあ、与えられたことだけやるのが公務員という印象があるのですよね。

そして、市川が徴税吏員を辞めた理由を追っていくと、彼女が「徴税禁止者リスト」なるものを作らされていたことがわかる。ある意味、そういう特権を民間人に与えていたということは、賄賂みたいなものと変わりはないわけで絶対にあってはならないとは思うが、こうやってドラマになることはモデルがあるとも考えられるので、本当に辛い話ですな。まあ、国がやってる大企業に対する法人税の優遇みたいなものも、言うなれば賄賂ですよね。本当に、税金は義務だと言いながら、こういう裏があると思うと辛いですね。

で、結果的には、市川は市長に会えず、還付金も返すことに。彼女が何もできなかったというラストは少し辛いですよね。もう少し違ったアイデアはなかったのか。

そして、今回のラストでは市長と、副市長の父親の板尾創路が結託していて、板尾は税金を払っていないことがわかる。そして、息子の副市長もそれを知っていたとは、汚れた公務員の姿をここまで描いても色々文句でないのですかね。そういうこともあるだろうが、リアルの闇はもっと深い気がするということもありますしね・・・。

そして、徴税吏員の中で、今も徴税禁止リストは作られているというラスト。結局、このドラマ、公務員に対して、徴税に対して、視聴者に何を訴えたいのか見えにくい部分があると思うのですよ。税金は払わなければいけないのですが、ズルの仕方を教えてるように見えたりもする。そんな中で、菊池風磨の芝居がうざったいというのがどうもいただけない。ドラマにしようとしている題材はなかなか真面目なのですが、それがうまく作られていない感じですね。

まあ、今回の案件、次回に続くのでしょうから、どういう落とし方をするかは見届けたいと思います。

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