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「不適切にもほどがある!(第9話)」そして過去に向かう仲里依紗は何を掴んでくるのか?

タイムマシンの金を出していたのが中国企業だったとは2024年らしい事象だが、こんな事業で中国は何をしようとしていたのか?クドカン簡単に書いてるけど、考えたら怖いのよ、彼らがどの時点に戻って歴史を変えようとしていたのか?それ自体もドラマになるし、そして中国の暴走で変わった歴史をなんとかしようとする「ターミネーター」みたいな話もできるよね。作ったら、「不適切にもほどがある」と言われそうなところですが・・・。

で、今回のラストは、放送局から、パワハラかもモアハラか知らないが一か月のお暇をいただいた仲里依紗が1986年に向かうところで終わり。最終回にどういう流れを作ってドラマをまとめるか、楽しみすぎるし、なんか、仲がバスに乗ってるシーンで涙腺崩壊しそうになった私でした。

とにかくも、タイムマシンが後1往復しかできないという呪縛を作って物語をまとめる中で、吉田羊が息子を置いたまま帰ってきていた。「少し綺麗になって」というフラグをちゃんと演じ切る吉田はやはりすごい女優だ。そして、マッチングアプリもSNSもないリアルリアルで展開していく恋愛は面倒だが、濃いみたいなことを言う。そして、令和の店のナポリタンが美味しくないという。確かに昔ながらのナポリタンは昔より材料が良いために昔の味ではなくなっている。ここ大事だ。だから、「昔とはちょっと違うナポリタン」くらいで出してほしいよね。そして、中島歩の吉田へのアタックの仕方は確かに昭和の恋愛ドラマであり、少女漫画だ。こんな男はもう絶滅危惧種だが、今ならこっちの方が受けるかもとも思ったりする。

そして、未来の磯村勇斗と過去の磯村勇斗が一緒に失恋して、シンクロするシーンがあったが、昭和のそれの方が失った感が強かったですね。というか、令和の恋愛事情を表すために相手に欅坂の守屋麗奈に演じさせ、セフレと恋人と結婚は違うみたいな感じなことを言わせるのは、なんか冷めてる感じがとってもエッチだった。それに対し、令和の磯村に全くいやらしさを感じないのは、やはりクドカンにも今の男がそう見えていると言うことなのだろう。チョメチョメなど死後なのですよ。

そんな傍らでSNSでパワハラで騒ぎになった仲里依紗がテレビ局で責められる。「妊活」を皆の前で公表してしまって、当事者を追い詰めたみたいな・・。その当事者はSNSで自分が妊活してることを匂わしてるのに、面倒臭すぎる。この妊活女を演じる円井わん、私が思った通りにブレイクし出してますよね。今回も、最初に彼女が阿部サダヲのところに押しかけたところで始まり、彼女の顔のアピールの強さがうまくドラマの勢いになっていた。

で、今回もミュージカルシーンは、最初「失恋レストラン」と言う言葉が出たところで来るかと思ったら、こない。まあ、時代があってるようであってないものね。そして、仲がペットボトルのラベル剥がす問題で揉めてるところで出てくるパジャマの古田新太が渾身のダンスシーンを披露したが、なんか無理クリ感が今回も強かった。まあ、良いのですけどね。最初の2、3回までのミュージカルシーンが良かっただけにもう一つ残念なのですよね。

さあ、仲が過去に旅行に行くのはいいが、まだまだ、回収しきってないもの色々あるよね。で、タイムパラドックスを全く起こさないのもつまらないですよね。さあ、クドカンの思いはどこに!

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