「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(第9話)」自分の価値観をしっかり持って、他人の価値観に興味を持つこと
原田泰造の一家が、原田のアップデートのおかげで家族4人で仲良くなるまとめの回と言ってもいいだろう。全ては自分の価値観をしっかり持って、家族それぞれの価値観に興味を持って認めることで成立した世界。ある意味、新しい家族像がここに示されているわけだが、昭和生まれの親父がここまで至ることは本当に難しいのではないかと思うところもある。
その話の前に、また渡辺哲。社員の芦原優愛が親族のことで、自分が一生懸命に詰めてきたプレゼンができないと言ってくる。そのプレゼンを自分がやると言い出す渡辺。気持ちは昔と違うのだが、なかなかハードルは高い。でも、原田が渡辺と話すと渡辺は芦原を褒める。少し価値観が変わったようだ。このプレゼンの話はここまでで続きはないが、まあ、もう渡辺も会社の不利益になることはしないという流れだろう。
で、次が原田の息子の城桧吏が野球部を辞めるという前回の話の続き。そして、野球部のみんなと話して、自分が彼らを嫌いなところ好きなところを色々話す。直近まで引きこもっていた子がこれだけ、自分の価値観を明確に相手に気を遣って話せることはないと思うが、なかなか気持ちいいシーンだった。高校生の友人付き合いもアップデートしないといけないということなのか?で、女子3人が混じって、野球部一人が失恋した風景は面白かったが・・。
次は、娘の大原梓。原田を呼びつけて、自分は母親とコンサートには行きたくないと言い出す。そして、そういう人混みも嫌いだという。いわゆるオタク気質ということか、これはこれでわかる人は多いだろう。一人でいることが自分の価値観を一番守れるみたいな・・。そして、今は昭和の時代とは違い、バーチャルに繋がれるネットがあるわけで、それを考えれば誰も孤独などではないしね。
ということで、母親の富田靖子が行くコンサートの相手がいなくなり、思いつきかどうかは知らないが、「俺が行く」と言い出す原田。それを聞いて、
「ハードル高そう」という息子と娘。でも、コンサートが終わって一人放心状態の原田。ただ、空気感に圧倒されたのかと思ったら、アイドルグループに見事にハマってしまっていて、一人反省会。
富田は松下由樹らと女子会で反省会。で、ここで今更気づいたのだが、富田と松下って、映画「アイコ十六歳」のお仲間なのですよね。あの映画が1983年、もう、41年も経って、こういう友人の役で話してるって、ある意味奇跡的ですよね。女優さん自身もお互いそんなこと考えてるのでしょうか?やはり、もっと長生きしてというか、もうすぐだが、「アイコ六十一歳」を作って欲しいものである。
そんな後で、富田と原田が夜の街で再開、息子と娘もそこに集まり、なかなか良き風景。それで、エンドマークと思いきや、たまたま通りかかった中島颯太と東啓介。原田一家の楽しそうな姿が目に入ってそうなったかはわからないが、東が中島に「結婚してくれ」とプロポーズ。その後で中島の母親の松下も喜ぶが、次回は他の親族問題が起きるみたい。
世の中が一気にすべてアップデートはしないですよね。でも、気持ち良い回でした。
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