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「女帝 小池百合子」メッキだらけの中身のない物体が政治をする現代。男とか女の前に血の通った人間を首長にしたい!

東京都の新型コロナウィルス感染者は減ることもなく、「東京アラート」という訳の分からない言葉のもとで、都庁は夜、赤く輝いている。緑をイメージカラーにしている都知事は、それを見て何を思うのか?私が思うに、当分の間、東京には感染者がこんな感じで増え続けるだろう。嘘つきウィルスに感染した都知事が、格好つけながら新型コロナウィルス対策をやっている姿が、本当に虚しく見えてくる。石井妙子氏が書いた「女帝 小池百合子」を読んだ後、私は心の疲労感にさいなまれた。

多くの識者も発信しているように、この本、一気に読んでしまう面白さのノンフィクションである。よく取材されたものを丁寧にまとめてある。そして、追いかけている主体があまりにも中身のないものなので、書いている石井さん本人も、作品として仕上げるのに本当に難しかったのではないかと思う。そう、主人公、小池百合子という人物に面白味はない。自分の地位にしか興味がなく、使えそうな人物に擦り寄り、気がつけば、その地位にいる。そして、格好だけはつけるタイプ。考えれば、一般社会の組織に少なからずいるタイプの人間である。(私はそんな人間が大嫌いだ!)

そんな人が、今、東京で偉そうにコロナウィルス 対策で必死こいているように演じている。そして、ここに書かれているようにカタカナ言葉を駆使して「やってる感」「私は頭がいい感」をしっかりと作りながら、7月の選挙に向かって宣伝なさっている。この本を読んだ後でそれを観ていると、感じるのは虚しさだけである。

この本は、最初の彼女の生い立ち、子供の頃からのコンプレックス、それに伴う見え張りから始まり、彼女の今の地位を築き上げるきっかけとなる「カイロ大学首席卒業」という肩書きの嘘っぽさの話で、一気に読むものを惹きつけていく。それは、普通にアラビア語など理解できなかった娘が、カイロ大学を卒業したと言い張るようになり、皆がそれにコロッと騙されて行ったという三文小説のような話だからであろう。

そして、それを盾に、ニュースキャスターになり、政治家になり、大臣になり、気がついたら都知事などしている女に対しての考察が、日本社会、日本の政治の縮図にもみえるから面白いのである。「なんでこんな女が偉そうに、この未曾有の世界的危機に世界的大都市東京で上に立っているのか?それは安倍晋三氏が能力もないのに首相でいるのと同じようなことである。そして、今回のコロナの話では、首相の演説の下手さが、小池百合子をまた盛り上げて、いい気にならせてしまっている。

そういう運命の女といえば、そうなのかもしれないが、この本を読む限り、私の知る限りも、彼女の政治的主張というものはよくわからないし、見えない。とにかく、「エジプトの難しい大学を卒業している」とか「ニュースキャスターだった」とか「政権をひっくり返したときの先頭にいた」とか「女性初の防衛大臣」とか「女性初の都知事」とか、そんな肩書きしか残っていないのだ。

彼女が絡んだ「辺野古問題」も「アスベスト問題」も「豊洲移転問題」もいまだに、多くの問題を残したままになっている。そして、彼女は、当事者に恨まれる以外ほぼ何もやっていない。でも、まだ国民や都民は騙されたままなようであり、自民党はまたこの人を都知事選で推薦しようとしている。もはや本当に政治はそういうものだと言われて納得できるレベルではない!!

カイロ大卒業問題は、ここに書かれていることでほぼ「嘘」だとわかる。カイロ大学も卒業したことを認めると言っているらしいが、何か根回しがあってのことだろう。とにかく、明確な証拠が出てこないままに今に至ってもうやむやなのだから…。そして、石井さんが雑誌にこの内容を書いたときにも、小池知事は、名誉毀損で訴えるということはしていない。何故なのか?

今回のこの本は、雑誌に載せたとき以上に、一人歩きを始めている。昨日、都議会で小池都知事は、この本のことを問われて「読んでいない」という回答をしている。選挙の前にいろんなことを荒立てたくもないのだろうと思う。そういう、空気を読む力、自分を絶対に世の中の上に居させようとする変な欲望は、天下一品と言ってもいいだろう。

だが、4年前に都知事選であげた、彼女の公約は一つも守られていない。そして、豊洲についても放ったらかし、オリンピックも延期。オリンピックに関しては、パフォーマンスとしてあげた、打ち水や朝顔、変な傘など、センスのなさも目立っていた。もう、こんなおばさんに何の魅力を持てというのだろうか?

だが、おばさんは、コロナが問題の中心になったとばかりに、再度、「めだとう作戦」を開始した。CMにも自分出演ということを強く主張したみたいだし、小池百合子という物体を最大限に活性化させようと、この二ヶ月必死である。そんなときにこの本の登場。

多分、都知事選に関しては今も世論は小池優勢と見ていると思うが、コロナ感染が止まったわけでもなく、おばさんから、熱い言葉をいただいた関係者もいないというのが現実であろう。ただ、首長のメッキだけで主張する女でしかないのだ。

よく安倍晋三氏に対し「情がない」という言葉が飛び交う。この言葉は明確に小池百合子にも通じる。何で、日本人はこんな無機質な物体みたいなものをトップに据えてしまうのか?平成以後の日本の不思議である。

赤く燃える都庁の中で、小池は今、何をして時間を過ごしているのだろうか?「選挙戦で何を着ようか?」「どんな、知ったかぶりの嘘をつこうか?」「みんなが繰り返すキャッチはないかな?」いろいろお考えのことであろう。

これを読んでくれているような方は、理解できているでしょうが、とにかく、東京都を愛する人たちに問いたい!こんな、自分しか愛せない人に首長を任せといていいのですか?選挙に行って、変えましょうと!

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