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「しょうもない僕らの恋愛論(第6話)」自分の心に気づいて、コントロールできなくなる

先週の矢田亜希子の告白から、眞島秀和、すぐに追いかけて、自分の部屋に連れ込んで一夜をあかす。年寄りのやることは早い。そして、それだけではなんのドラマも起こらない。起こったと言えば、矢田が海外赴任の件を断ったことくらいだろう。そういう前向きなチャンスよりも、長年夢見ていた彼氏と一緒にいたいという気持ちはわかる。だが、その後の彼らを見ていると、あまり意見は合わないみたいだし、眞島自体があまり彼女のいうことを聞こうとしない。だからこそ、ここまで独身ということなのだろう。大丈夫か?という脚本であり、演出ですよね。

そんな彼に、反対しないように大人な意見を言ってまとめてします矢田も、何か違う気がする。そう、この二人恋愛の偏差値が低いのだ。この辺の問題は、今後の日本で多くなってきそうな気がする。40代で青春の残り香みたいなのを感じて、一緒になってみるも、何か違うみたいな。多分、長年、恋愛をし続けても、そこで時代は一緒に動いてくれてるわけではないからだろう。

そういう意味では、二人を見て、嫉妬してしまった中田青渚の気持ちの方がわかりやすいし、眞島もいっそのこと中田に恋するみたいな方が恋愛に必死になったりするのではないか?そして、意外にそういう年齢差がしっくりする場合もある。この話が、そんな常識の部分と外れたところにないのはわかっているが、その辺りも描いてみてほしい気がする。

まあ、このドラマの題名が「しょうもない〜」ということだから、そんなに素晴らしい恋愛劇は起こらないとは思うのだが、ハッピーエンドもないような流れですよね。結局、何歳になっても、恋愛は深入りすれば傷つくことがあるということなのだろうか?

そして、中田は眞島の顔を書いた絵を破ってしまったが、これで終わりなのだろうか?あとドラマは2、3回は続くのだものね。そんな、中田や大人になれない眞島たちを見つめて、諭してあげるのが手塚理美や嶋田久作でなくてはいけないのでしょうが、彼らからそういうセリフは出てこないようですな。

しかし、手塚理美、「ふぞろいの林檎たち」で、時任三郎となかなかうまくいかなかったよね!と思い出してしまった。彼女が、孫である中田に言うあまり面白くないセリフを聞くと、時代が過ぎてしまったという実感を感じたりするのですよね。

そう、ここで演じてる、眞島や矢田が20年後にどんな役者でいるのか?いや。役者は辞めても、どんな生活をしているのか?そんないらんことも考えてしまったりする、なかなかリアルな現代を考えさせるドラマではあります。さあ、みんな、ここから、どんな道を選ぶのでしょうか?

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