「院内警察(第6話)」外科部長になるために、盗みをし、仕込みをする医師
前回の話で病院内のデータのアクセス権を奪った桐谷健太は早速、そのデータを使い出す。そして恋人の入山法子が亡くなった治験の状況がわかってくる。治験参加者は80人。そして、その中で間質性肺炎を発症したものが5人。そして、亡くなったものが2人。ということ。そして、治験は本当の薬を投与することと、偽薬が投与することを同時に行うため、死んだ当人が何を飲んだかはわからない設定(多分、データはあるのだろうが)ということまでわかる。それを警察関係者にサウナで話す桐谷。よく、こういう密談をサウナでやるシーンが出てくるが、本当なのか?サウナには監視カメラはないの?まあ、環境的に無理に置く場所でもないのだろう。
それはともかく、病院では、次の外科部長が誰になるかの話で盛り上がっていた。普通の流れなら、副部長の神尾佑がなるところ。でも、彼の機材の買い付けのやり方が気に食わない瀬戸康史がドラマの中でフューチャーされる。
そんな時、病院内で窃盗事件が相次ぐ。指輪とか財布とか、みみっちい窃盗事件だが、その事件については、桐谷が院内の白衣と違うものを着ている医師もどきを捕まえて一件落着。しかし、こういう事件は実際にもありそうですよね。大病院で、高齢者が多いようなところは危ないと思います。
でも、薬品会社の和田正人が失くしたというサンプルの入った紙袋は見つからなかった。最終的には、その中にゲンナマが入っていたわけで、一番窃盗すべきものだったのに、そういうことはちゃちい窃盗犯にはわからなかったということね。病院に窃盗に入ったら、まず、業者を狙えということがよくわかりました。裏金なら窃盗しても大丈夫だということ。これをメインにして病院窃盗団の話作れそうですね。
まあ、それはともかくも、それがひょんなことから見つかって、その中に裏金が入ってることを見透かして、院長にリークするようにした桐谷もなかなかえげつないことをする。そして、神尾の不正が見つかり、外科部長に瀬戸がなるということに。瀬戸が自ら袋を隠し、こういう流れになることを考えたようだが、その流れは絶対ではない。でも、桐谷がいることで確率は高いと思ったのだろうね。また、瀬戸には神尾に対する恨みがあった。そんな恨みを抱える医者に良い医療はできるのか?とも考えさせられるこの回の話だった。
ドラマは後半に入っていき、治験の闇を中心に描かれていくのだろうが、昨今のコロナウィルスワクチンの話もあるし、この辺りの病院の在り方に関してはかなり注目されるところ。もっとエグい話を描いていって欲しい気はする。