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「ダブルチート 偽りの警官 Season1(第6話)」国際投資詐欺も騙しきり、ターゲットにたどり着くエネルギーはすごい

前回、向井理が追う「ヤマガミ」そして、彼の妻であった松本若菜が一緒に行動していることがわかるが、向井自身はまだそこに辿り着いていない。そして、今回はヤマガミに近づくために、大掛かりな国際的投資詐欺をやっている前川泰之がターゲット。

ここでは、真珠の養殖に対しての投資を促して、最初は金を払って儲かる感じに思わせて、そこに上乗せの投資を募って逃げるというような手口。こういう投資の話は昔からあるが、古典的だが、まだ騙される人が多そうな案件だ。そして、国際詐欺となると、それなりに外人の登場が必要になるのだが、そこを何なりとクリアする向井。

つまり、自分は台湾の弁護士のふりをして、安全な様子を見せてから、相手をいかに信じ込ませるかというところが肝。まずは、台湾の案件なので、自分が流暢に中国語を話せるように見せること。この辺りに抜かりはないが、その後に、実際の社長に合わせてくれという前川に対し、どうやって社長を合わせるのかと思ったら、バーチャル会議になる。つまり、実際に会うことがなく、こちらの人間が中国語がわからないなら、何か案件を作って向こうの社長と結びつければいいという話だ。ここでは、向井は、学校長として申し込み、修学旅行生の受け入れを頼むという仕掛け。詐欺師が通訳を連れてくることもないということで成立するが、今は、翻訳アプリもあるから、これ、実際には危うすぎますよね。

そして、そこに訴訟を起こすモロ師岡が飛び込んでくる。彼もまた向井が仕込んだネタで、それを騒ぐマスコミもやらせだったという流れなのだが、これもかなり危ういが、フェイク動画が本物らしく平気で闊歩する現代では、これでも詐欺師は騙されるということなのだろう。

そして、警察沙汰になった場合に備え、前川の持っていた資産をごっそり預かるという向井。彼が弁護士を名乗っているのもあるのだろうが、最も簡単に4億円が彼の手のうちに。そして、それをリアルに本人に伝える向井は、前川から、「ヤマガミ」のいるところを吐かせる。強引だが、今回の詐欺もそれを突き止めるのが狙いだろう。

そして、向井が帰路に着くと警察がやってくるが、前川は飛び降り自殺を図る。その立ち去る彼を目撃する警察の内田理央。いろんな謎が繋がってくるということなのだろう。そして、前川が吐いた言葉から、ヤマガミが顔を出しているホームページを見つける。ソーラーパネル事業とは、また詐欺師がいっぱいいる感じのする職業である。

今回の話自体は、よくある投資詐欺の話で、こういうのを描くことで騙される人が少しでも減れば良いのでしょうね。とにかく、特殊詐欺ばかりに目がいく昨今ですが、投資詐欺もあちこちで仕掛けられている気はしますよね。そして、ここで、敵のようなモロ師岡も向井の仕込みになってるように、詐欺というのは、本当らしいストーリーの中に、いかに被害者を安心させて取り込むかというところがキーポイントなのですよね。そう、被害者はただの役者でしかない。それは、上手い下手は関係ない。詐欺のストーリーにいかにスムーズに付き合ってくれるかということが大事。皆様も気をつけてくださいね!

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