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「ダブルチート 偽りの警官 Season1(第5話)」失踪した松本若菜も詐欺師だという展開はなかなかカオス

今回は、刑事であった向井理が、どうして交番勤務になったのか?そして、そこにあった妻の失踪の話、その向こうにある「ヤマガミ」という詐欺師の話が、回想という形で描かれていく。そして、ラストに最愛の妻の松本若菜が詐欺師のヤマガミ(鈴木浩介)と一緒に動いている画が示される。なかなかの衝撃だ。つまり、松本が弁護士として、向井に近づいたところからそれは芝居であり、詐欺であったということなのか?いや、途中からそういう筋書きに流れていったのか?先週の映美くららがヤマガミの女でないという案件があって、次の回のこれは、なかなかうまいし、中盤でのドラマのギアチェンジとしては十分な回であった。

まずは、今、警察内で追われている詐欺が原野商法と呼ばれるものだというところから始まり、向井が刑事を辞める前に追っていたのも同じ詐欺だったということが、事実として示される。「原野商法」とは自分のものでない山林を人に売って儲けるようなことらしい。確かに、不動産屋のフリをして、そういうことをやるのはそんなに難しくはないように思われる。書類も偽造するのは簡単だろう。そして、普通に考えて粗利が良いのは確か。

そんな、詐欺集団を最後まで追い込んだ向井だったが、最後の最後の現金取引の場で現行犯として捕まえようとしたら、現金が入っていると思われた鞄の中身はみかんだったという失態。向こうのほうが上手だったということ。そんな張り込み時点で鈴木が向井にわざとぶつかっているところを見ても、上手である。

というか、その前に、向井と松本若菜の恋物語が繰り広げられるわけだが、ここで、松本の演技を見る限り。こんな女なら惚れてしまうだろうという演技。そして、ここでは、彼女も弁護士なわけでお金に困った話などは一切出てこない。あくまでも、向井を監視するために近づいて、実際の大きな詐欺を成功させるためのサポートと考えれば、なかなか大掛かりな詐欺とも言える。そして、詐欺を捕まえられなかった後に松本が失踪するという筋書きはなんとも言えず、詐欺には騙されないと思ってる人をどう詐欺に巻き込むかというところも鮮やかだが、向井をそれが詐欺だったと思わせないままに居させるのもすごい。実際にこんな話があるのだろうか?すごく気になる。

その役を演じる松本に詐欺的な演技力があることも注目である。2、3年前にブレイクしてから、彼女本当にさらに芝居の幅が広がってる感じがする。とにかくも、この回は、向井と鈴木の対決の前のブリッジ回ということだろう。ここから、荒川良々も一緒になって、どう大もの詐欺師をはめていくかは見物ですね。


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