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「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」今回は映画化まで!オールバイプレイヤー作品はテレ東の本気なの?

テレビ東京は、他のキー局とは違うとずーっと言い続けられてきた。とはいえ、その歴史は、今年で57年。地デジ化され、12チャンネルから7チャンネルになり、徐々にそれを観ることはアウトローでも無くなってきている。一般的には、他とテイストが違うということが売りになり、今にあるわけで、この時代にはその差別化が功を奏して、今の不況のTV業界の中で一番頑張っている感じもある。元々が、ネットで受けるような企画を連打していたので、時代が勝手にテレ東化してしまったのかもしれない。

そんなテレ東番組の一つだった「バイプレイヤーズ」の第三弾が始まった。今回は今までの主役の4人(大杉漣さんがいなくなったことは、今も悔やまれる)は、ドキュメンタリーの語り部。そして、日本のドラマにあっちもこっちも徘徊する面々をこれでもかと出演させての楽屋落を繰り返していくようだ。一言、面白い!そして、今回は最後には「映画」が公開されるという。昔々は「オールスター映画」というものがあったが、これはまさしく「オールバイプレイヤー映画」。ことと次第では、大傑作ができる予感?この回で視聴率で喜んでいるシーンがあるが、映画の興行成績で喜ぶ姿が見たい感じもする。結局、私はテレ東を愛しているのかもしれない。

ということで、今回の本編。コロナ禍で、各局が森の中の同じスタジオでドラマを撮ることになり、テレ東も新ドラマを役所広司主演で撮ろうとするが、役所が出演できず、バイプレイヤーで主役を争うことに。そんな撮影風景を、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一がドキュメンタリーとして語り部になるという設定。まあ、テレビ全体の楽屋落ストーリーの中で、テレ東の自虐ネタ満載というところ。そして放送された本編が視聴率トップになった理由は、他チャンネルが報道をやっていたからというのは、今では定番の話で、それがこの局が愛される理由でもあるわけだ。そういう話で視聴者を引き込むのは、反則であることは確かだ。

そして、他の誰もが知っている刑事もののコスプレで最後の主役を決めることになる状況。これ、パロディではあるが、著作権ギリギリでやってるよね。断りとかとってないよね。キャラクターの名前を言わなければ、こういうシーンは撮っていいのか?テレ東だから許されるのか?最後の濱田岳のコナンくんは、かなりやばい気もする。だからこそ面白い。

大体、テレ東はお金が使えないから、主役でないバイプレイヤーだけのドラマを作るという設定なのだが、ここまで大人数の役者使っていったら、結構なお金かかっていますよね。内情がどうなっているのか、もうよくわからないのがまたテレ東なのでしょうな。

今回は、毎回、湯水の如く脇役で有名な皆様が出てくるようなので、それだけでも楽しみなのですが、映画は、この続編なの?それとも、単独のドラマなのか?とにかくも、21世紀、ここにきても、キー局としてはアウトロー扱いのテレ東という存在が、総力上げている感じはよくわかる。そう、アウトローが頑張っている姿は、庶民の力になる。そういう意味では、この国が落ち込んでいる時期には、とても元気の出る良いドラマだ。(多分)

天国で、大杉漣さんは、「またやってる」という感じで見ているのだろうか?しかし、みんなマスクもつけないで密が極まりないドラマなのだが、大丈夫なのか???

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