「アンメット　ある脳外科医の日記（第9話）」光が見えた話の後に光が消える。人間の記憶とはそんなに儚いものなのか？

杉咲花の記憶がそれなりに戻ってきている中で、今回の最後のセリフは衝撃的であった。視聴者である私たち以上に、元婚約者であった若葉竜也は衝撃であろう。これが、杉咲の冗談ならいいが、そんな設定ではないだろう。

今回は、まずは、前回悩んでいた、岡山天音と生田絵梨花が結婚すると言いにくる。岡山の父の綾野病院は、生田の親族がやっている関東医科大学病院との合併は行わずに、丘陵セントラル病院と合併して生き残ることになったという。そんな流れの中で、関東医科大学病院の会長の酒向芳は警察に捕まることになる。丘陵セントラル病院の院長は安井順平。このドラマではとてもいい人間ですね。これから、こういう役も回ってくるということでしょうか？

そう、杉咲の記憶が戻ると困るのは、病院維持のために賄賂の受け渡しをしていたところを杉咲が見てしまったということらしい。そして、その問題は簡単にここで解決してしまう。

そして、杉咲は井浦新に、自分の記憶障害の原因をもう一度聞く。そして、その原因が、脳のかなり奥にあり、手術ができないということを説明される。これを聞くと、なんとなくドラマのサスペンスになっていたところがわかってくる。が、そんなに隠すことだったのかとも思う。そして、酒向がその姿と言動のままに、ただの外道だったのは、まあ安心したというところ。

そして、井浦が若葉を危険な医師だと思っている理由も開示される。彼が担当した子供に、リスクが大きすぎる新しい方法での治療を試みて、結局助からなかったという話である。で、このシークエンスでびっくりしたのは、その話ではなく、その亡くなった子の母親役を演じていたのが池脇千鶴だったということである。そして、これ、気づかなかった人も多いと思う。どう考えても、私たちが知ってる池脇の体型が1.５倍くらいになっている。これは、何か他の映画か何かの役作りなのか？まあ、顔の艶は良かったから、そう思いたいが、元の池脇に戻るのですかね？すごい心配・・・。

まあ、そんなことも考えながら見ていたのだが、杉咲花は、このドラマでは本当に良い演技をしていると思う。医師の仕事に対して直向きな感じがよく出ているし、彼女の刹那気な笑顔がとてもチャーミングだ。一部報道では、若葉とリアルで恋仲にあるようなことも書いてあるが、それが本当なら、いい相乗効果も出ているのだろう。

とにかく、杉咲の記憶は戻るのか？そして、それは若葉がリスクを冒しても手術するような流れになるのか？その辺が次のサスペンスなのでしょうね。このドラマは、内容的に色々と私が知らないことも多いので、最後まで面白く見られそうである。

そう、書き忘れた。生田絵梨花の顔の表情が明るくなって安堵した次第。