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「しょうもない僕らの恋愛論」昔の恋人の娘に出逢うという奇跡

深夜枠ドラマにしては珍しい、中年の恋愛ドラマらしい。主演が眞島秀和ということは深夜枠だから成立するキャスティングだろうが、腐れ縁の友人に矢田亜希子がいるというのは少し贅沢な感じはした。相変わらず美しい女優さんである。そして、本当のヒロイン。眞島の昔の恋人の娘を演じるのは中田青渚。映画「街の上で」で私が気になった女優さんだ。初回を見る限りはかなり魅力的に撮られている。そんな感じで、オリジナル作品だが、結構気になる作品になりそうである。

まず、眞島の仕事はグラフィックデザイナー。その仕事ぶりというか、ノウハウ的なものがドラマの中に出てきてなかなか面白い。矢田は電機会社の企画営業部にいる設定のようだが、そういうことで、眞島と接点があるのだろう。ある意味、センスの必要な仕事場が出てくるのは私的には興味深いのだ。

ある日、眞島のSNSに昔の恋人から連絡がある。眞島のドラマでの設定が41歳だから、社会人になって、会わないまでも繋がっていたという感じなのだろう。そう、こういうところからドラマはいくらでもできるよなと思ったりした。そして、会う約束をすると、そこに待っていたのは彼女の娘の中田。中田は友人の男子に「おじさんだった」とはいうが、母が好きだった人に興味が湧くという流れ。母が残していった、高校時代に録音したカセットテープを持って、眞島の家にやってくる。ある意味、ここはストーカーみたいな感じだが、未婚の中年男は簡単に彼女を部屋に入れてしまう。こういうので美人局もあるから、男は本当に気をつけないといけないと思う。このドラマは、あくまでも性善説で進むが、放映してる時間が深夜だから、こういうの見せると少し危なっかしくなる男はいるだろうなとかいらんことを考える。

大体、中田青渚という子は、まだ若いせいもあるが(現在23歳)、まだまだ表情が女優さんとしてできていない感じがする。だからこそ、こういう高校生の役がまだできるのだろう。そのバランスが悪い感じが私は好きだったりする。それは映画「街の上で」でも同じだった。その彼女が、年齢は同じだが、母親と現在の自分との二役をやっているのがなかなか興味深いのだ。髪の毛の違いだけでどう演じ分けていくのかというところ。初回を見る限りは、そういうことよりは彼女のフレッシュな印象が光っていた。

ここから、恋愛劇が始まるのだと思う。あくまでもプラトニックなものなのか?深夜枠だから、もう一歩進めるのか?そこに矢田がどう絡んでいくのか?シンプルな感じだが、ちょっと面白いドラマになる予感はしました。

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