「ミステリと言う勿れ(第11話)」最後にまた連続殺人。危険な臭いに整君はどう絡むのか?
来週が最終回。昨今の連続テレビドラマには珍しい12話構成。そのくらい、評判がいいのか?どうかはわからないが、こういう猟奇的な話が絡み、ちょっとスタンスが違うドラマがそれなりに評価されているならそれは良しと言うところだろう。普段テレビドラマを見ない人が、ドラマも捨てたものじゃないじゃないかと思うようなことが起こっているのかどうか?とにかくも、結構、実験的なドラマであったことは確かだ。
そして、最初のバスジャックの続きの話が最後につけられた。こういう連ドラの構成も珍しいが、原作のコミックスの話をどう構成するかと言うことが、結構、ドラマ化に当たって重要なことだったのだろう。整君が主役であるにも関わらず、結構、事件によって、その寄り添い方が違ったりしているから、その辺のバランスも考えたのだと思う。だから、最後にガロ君を再登場させて、整君と対峙させるのは、最初に決めたものなのかもしれない。だって、バスジャック事件が終わった後、ガロがもう一度登場するだろうな感じはさせた脚本でしたものね。そして、整も、ガロを気にすることが多かった。
そんな中でのラスト前の回。結構、すごい作り。と言うのも、整君がほとんど出てこない。そして、彼の前に不穏なことが起きない。新幹線の中で弁当も美味しそうに食べているし、印象派展もちゃんとゆっくりと鑑賞できたようだ。まあ、最後にそのチケットを川に落としてしまうと言う流れは、最終回への不穏を伝えているのだとは思うが…。取っておきたいものが、一瞬で消えるって結構悲しいですよね。
そして、ガロは愛珠が死に至った真相を追うことになる。愛珠が残したメモにあった「ジュート」と言う人物を追う。同じ頃、連続殺人が起きていて、そこに配属される、風呂光(伊藤沙莉)。そして、派遣された署の刑事が、船越英一郎、松本若菜と、なかなか濃い。初めから、この署で伊藤沙莉が成長する話でもよかったと思わせる濃さ。特に、松本若菜、なかなか渋い存在感。女優歴はそこそこ長い彼女。最近、伸び代大きいですよね。最後には、刺されてしまうのですが、そんな時に冷静でいる刑事をなかなか格好良く演じていました。
そして、被害者に隠された謎を解いて、松本若菜の元に駆けつける彼女は、明かに成長している。だが、ガロと一緒に現れた誰かに眠らされてしまう。このラストと大阪にいる整君はどう繋がるのでしょうか?この辺は、ラストにむけて難しい謎?(原作読んでる人はわかっているのでしょうが…。)
そんな、今回の猟奇殺人の犯人は北村匠海。この配役も豪華。この配役だったら、このバスジャックの流れだけ映画にしても良かった気もする。北村匠海も、最近、いろんな役をやらされてますけど、今回は女装までして、なかなか器用ですな。
と言うことで、ラスト前の回は、ラストを見ないといられないような作りになってましたね。先週に続き、今週も脚本はうまくできていました。どう、最後に話を落とし込むのか?楽しみです。
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