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「マルス〜ゼロの革命〜(第6話)」高校生が地面師を味方につけて中国マフィアと戦う国にされる日本

マルスが完全にクロッキー社の江口洋介に潰された状態になり、学内でのマルスの評判もガタ落ち、そして道枝駿佑は学校に来なくなり消えた。

全てを手の内に入れるという事を続ける江口は、国の原田美枝子と繋がってるようで、クロッキーというSNSに運転免許証や保険証などの個人情報を紐つけて、公のものとする計画を練っているようだ。そう、これを聞いて、これは「マイナンバーカード」の事だよねとみんな連想する。そして、リアルなそれも、この江口のようなイかれた感じの人間が夢を見てシズテムを作ってるのだろうと思う。そして、それは公的機関が確固たるセキュリティを持って公的な人間を使って行わなければいけないものだと私は思う。だが、実態は、ここで描かれてるのと同じ、下請けの民間機関が、ゲーム産業の片手間にやってる感じがしか思えないのは私だけではないだろう。そういう、公の危うさをこのドラマの中で描きたいのなら、それはいい事だとは思うが、そのドラマの周辺に中国マフィアとか地面師とかが出てくるのはいかがなものか?こんなドラマ見たら、マイナンバーカードなど怖くて使えないですよね。まあ、その中で原田美枝子の不倫疑惑とか出てくるとタイムリーなのかもしれませんが・・。

そんな中、道枝が帰ってきて、マルスが逆襲を始める、そして、勾留中の地面師の尾美としのりを訪ねて情報を得て、その配下のヤクザも自分たちの味方につける。まあ、高校生につくヤクザなどいないとは思うが。そういう部分が、ついて行かれない人は多いでしょうね。

そして、前回、亡くなった泉澤祐希に代わって、陸上選手だった、日向亘がマルスに入り、運動神経を生かして活動するという流れは少年漫画でしかない。そう、やはりそういうテイストの曖昧な部分がどうもね。この学校の校長も、いまだに生徒の配信を楽しんでるだけでしょ。なんなのかね?

ということで、今回は中国マフィアと江口の関係がわかるビデオを配信して、一気にアウエイの波を元に戻した道枝だが、その先で道枝自身が社会をどう変えたいのかが、明確に見えてこないのがもう一つ、ここにきても乗れないところ。話のバックに社会的なネットシステムがある以上、それなりに明確な未来をどうするかを語ってほしいところ。

確かに、ネットを使って革命を起こすという考え方は、今の高校生の中にある程度の確率で存在しそうな案件だが、社会の中枢にいて、彼らを喜んで迎える輩はいないだろう。彼らは高齢者であることが多く、自分のことしか考えていないしね。高校生がどこまでできるのか?その可能性を見せてくれれば面白いとは思うが、なかなかリアリティを持ってそういう話を作るのは難しいというところですよね。

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