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「ファーストペンギン(第6話)」嫌がらせの行き着く先とマスコミの力と・・・。

先週の鈴木伸之の子供ができた話から、その彼女に会いにいく奈緒。彼女は足立梨花。こういう少しツンとした役がお似合いではあるが、そろそろこの人は方向転換した方がいいのではないかと思ったりする。同じような役をやってると、イメージがこびりつく。個性的な美人なのだから、もう少しいい役が持ち込まれないのか?とも思ったりする。奈緒と芝居をやっていてなんの遜色もないのですから。

そんな中で、梅沢富美男は、「お魚ボックス事業」をもっと多くに解禁しようとするも、その上の親分に強く叱責される形で言い出せないままに帰ってくる。この親分役の金田明夫、いつもと少し違ったオールバックの頭で出てきて誰だかわかりにくかったが、こういう役もできるのねと思った。まあ、年長の貴重なバイプレイヤーの位置は離さない感じですね。

という、状況が変わらない中で、テレビ局取材の話がくる。それを床屋で軽く喋ったばかりに、他の漁民にバレて、村八分状態になる話。こういう同業者が周囲に多くいる町では、こういう事は起こしやすいわけである。しかし、ゴミは持っていってくれない、落書きはする、画鋲をばら撒く、魚はぬく。女たちの作業でもボッチにする。酒場には入れない。これだけやられたら。もはや無法地帯なわけで、普通なら警察まで巻き込んでの修羅場になりますよね。なんか、東映映画のラストシーンみたいのが見えてきたりする。

そこを、報道の力を借りて、うまくまとめる奈緒。まあ、テレビ局の人にこの状況を説明して芝居を頼んだのですね。私的には、皆さんが口にしてる岩田ちゃんが取材に来て、デレデレするシーンが見たかったのですが、そういうものは、全く見せず、このドラマは真面目なビジネスドラマだと認識させていただきました。しかし、地方のテレビ局でも、こういうことをやってくれるかは分かりませんが、マスコミの力の使い方の一つとして覚えておきましょう。

そして、鈴木伸之の恋の問題以外が全て解決した感じで、ステージは次回で一気に上がるようです。奈緒が水産界のジャンヌダルクになるという流れ。まあ、国も政策を作って行うのがとても下手な時代。こういう成功例にはうまく乗っかろうとするでしょうな。国が、動き出せば、梅沢富美男などは右に倣えということになるからもうどうでも良い感じにはなるのでしょうが、彼の今後の動向はとても気になりますな。

しかし、ドラマはもう後半戦に入っているのですが、奈緒の芝居の勢いが止まりませんね。堤真一を向こうに張って見事なお仕事。まあ、その堤の受けのうまさみたいなものもあるんでしょうけどね。とにかくも、この勢いのまま、達成感のあるドラマに仕上げていただきたいと思っております。

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