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「院内警察(第10話)」治験の闇はデータの捏造であり、その向こうにある自殺の闇

今回の前半は、前回なくなった少女の母親(原田佳奈)が錯乱して、手術を成功に導けなかった瀬戸康史を殺そうと刃物を彼に突き出すところから。結果としては桐谷健太が中に入り傷を負うことで大きな事故にはならずに済んだ。瀬戸も原田の気持ちがわかるだけに厳しい立場であるところでドラマが激しくなってくる。そして、桐谷が瀬戸のところに駆けつけた本質は、また治験の患者が間質性肺炎で亡くなったが、明らかにカルテを改竄した後があったということ。だが、瀬戸にはアリバイがあり、その改竄の時にそれをするのは無理という事がわかる。

そんな中、その患者の担当医(中村靖日)は入院しており、一刻も早く手術が必要という中、瀬戸が手術に駆けつける。途中、止まった心臓を直にマッサージして蘇生させるという奇跡的な手術を終え、問題に対する裁判的な会話が始まる。

そこで、行き着いたのが、麻酔医の馬場ふみかが改竄したのでは?という疑念。そして、会話の中で彼女は桐谷に嵌められて、自分がそれをやったことを認める。しかし、ここで、瀬戸のパスワードを盗み取ったのが、ショルダーハッキングという、彼がパスワードを打ち込むところを見て、それに及んだという話は、本当に皆さん気をつけたほうがいい。こういう個人情報を扱うようなものに対する打ち込みならなおのことだ。未だ、パスワードを紙に書いている人もいるが、本当に危ういということだ。

そして、馬場は、その治験の責任者が自分の恋人だったということを吐露する。そして、恋人に頼まれてそれをやったと・・。ここでは、こうやった流れの末に治験が中止になるのだが、こういう捏造で正式な薬として流れているものもあるとしたら怖くありませんか?

そこで、皆さんが気づくのが「コロナウィルスのワクチン」のお話。今からが揉める本番というところだとは思うが、これに関しては多分、世の中に出してみんなに打つことが最終の治験だったのだろうと私は思う。そういう道筋を取ってでも「新型コロナウィルス」を止めたかったというのはわかるが、その流れに世界中が乗ってしまう流れはなんだったのでしょうか?強く反発した医者もいれば、打つほうが先だといった医者もいる。つまり、薬の本当に実態などを解明するのに、治験がいかに大事かという話だ。まあ、このドラマで、それ自体がどういうものなのか、結構色々知れたのはよかった。

そして、今回のラストでは、桐谷の恋人の入山法子の本当の死因は自殺だったという事が瀬戸の口から語られる。これも、また、病院が隠していたことだ。何か辛くなりますよね。医療の世界にどれくらいの嘘があるのだろうかと・・。

ドラマ的には、最後に救いの部分が何か欲しいですよね、桐谷健太がこういう世界をどう納得するのかという・・。最終回、楽しみです。

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