「転職の魔王様(第5話)」成田凌が小芝風花に影響されていくドラマなのですね。
試用期間が終わって、小芝風花がキャリアアドバイザーとして覚醒する回なのかなと思ってみていたが、最後に就職に夢を持てないダメ男(葉山奨之)を立ち直させるのが成田凌だった。このドラマ、小芝風花も主役だとは思うのだが、もう一つ活躍の機会が少ない気がする。多分「波に聞いてくれ」を見させられた後だからだろう。彼女の芝居自体はそれなりなのだが、すごくパンチが足りない気がするのだ。とはいえ、魔王様の成田凌に対峙するキャスティングとしては彼女はぴったりではある。そう、最後に、石田ゆり子が、「あなたが来て変わったみたい」と言っていたが、それができる役者が小芝風花であったりはする。
今回は、20代で何度も転職を繰り返し、何でも思ったことを口に出してしまう青年の葉山がクライアント。だが、彼は成田が足を悪くした原因の事故で亡くなった加害者の婚約者だった。成田は彼に対峙する自信がなく担当を外れる。そして、小芝が担当になるのだが、面接もあまりうまくいかない。
実際に、転職を繰り返したこういう人間がキャリアエージェントや派遣会社に多いのは私も知っていたりする。そして、前田公輝が、キャリアエージェントの本当のクライアントは企業だというのも確かで、あまりに商品にならない求職者は相手にされない。山口沙也加が、昔いた大きなエージェントは、「薄利多売な転職エージェント」と表現したりしているが、実際はそういうところが多いのも確かだ。正直言って、求職者と企業のマッチングなど当事者同士の問題で、エージェントは紹介料をピンハネできればいいという位置なのが本音なのだ。正直、便利なシステムではあるが、私はそういうのがはびこる時代には良いビジネスは生まれてこない気がしている。広告代理店もそうだが、今ある代理業と呼ばれるものに未来は感じない。
まあ、そういうところで、仕事の本質を語るドラマがこのドラマである。結局、今回も最後は成田が昔のしがらみを葉山に正直に話して「あなたの人生このままでいいんですか?」という問いをして、葉山にあった仕事を探すことを約束する。そして、成田は自分を動かした小芝にも礼をいう。初回から小芝の影響で、成田がだんだん柔らかくなってきてるのはわかる。さあ、ドラマの着地のところではどうなっているのか?
で、今回のクライアントの葉山奨之、きゃりーぱみゅぱみゅの旦那さんですよね。多分、彼女と縁があったということは、元来明るい性格だとは思えるのだが、なかなかひねた男の芝居がうまかったですね。容姿的には線が細い気はするが、きゃりーの旦那と呼ばれないように頑張っていただきたい。
さて、小芝風花の試用期間が終わり、彼女の後半の活躍を楽しみにしております。
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