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「ダブルチート 偽りの警官 Season1(第3話)」何が美味しい、何が高級みたいな曖昧なものほど詐欺の餌食になる

刑事が詐欺をするというところの発想が面白いこのドラマであるが、世の中、あちらこちらに詐欺ができることがあるものだと驚いたりもします。で、なんで、向井理が荒川良々と組んでいるかと言うのが少し謎だったのだが、荒川が前科者で、その時の知り合いだったと言うことなのね。そして、荒川はなかなか義理人情に厚いようで、詐欺の腕は一流だが、心が優しすぎるというところらしい。だから、今回も、自分が助けてもらった料理人の平山祐介が有名フランチャイズ店の一つに入れてあげると3000万円を騙し取られたことを知り、黙っていられなかった。だいたい、詐欺師が詐欺師に怒る段階で変なのだが、世の中、そんなものだろう。

そして、その詐欺を仕掛けたのが石黒賢。彼も、最近ではこんな役が多いですよね。でも、雰囲気は「青に散る」の頃からあまり変わらない、若いおじさんですよね。そう、年齢がよくわからない人は詐欺師に見えることはよくあったりもする。

そして、向井は彼に有名な高級料理店の共同経営者にならないかと誘う。ここで、石黒が、そろそろ詐欺行為も捕まりそうだから、悠々自適に暮らすことを考えると言うのは、少しありえない気もするが、まあ、簡単に騙される。

そして、その料理店の人間であるように石黒を連れて言って説明する向井の度胸はすごい。これができれば詐欺師は務まりますよね。そして、そこの料理が食べたいという石黒に対しどうするか?

まずは、そこのシェフとスタッフを外に出張させるという技を使う。「ある俳優があなたの料理を食べたがっている」と。そして、2時間サスペンスファンの彼は、俳優の名前を聞いて承諾するという話。彼が2時間サスペンスのファンであるといういらない情報が生きてくると言う面白さは、なかなか光っていた!

そして、料理を作るのは平山。彼には、ここのシェフのテストだと言って、そこの人気メニューを作らせる。だが、席についた石黒は他のものが食べたいと言い出す。そこに、平山の息子が平山の自慢料理のコンソメスープを持ってやってきて、石黒に飲ませると、感嘆の声を出す。多分、石黒は平山の店で同じものを飲んでると思うが、金優先の心の男の舌などそんなものだろう。美食家だと言う人ほど、美味しいの基準がよくわかっていないことを私は知っている。まあ、美味しいは空腹の加減も関係するし、その食べる空間でも変わる。三つ星レストランというのは、そういうもののバランスがどう保たれるかというところなのだと思う。ということで、石黒はまんまと騙されるという話。

そして、平山には、テストは落ちたが、オーナーが出資したいという話にして金を返してあげる。まあ、この話、最後に詐欺に引っかかった人が笑顔になるのは心地よいですね。

で、色々と気づき出した内田理央、向井にどうか選んでいくのかは興味深いですね。

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