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「最高の教師 1年後、私は生徒に■された(第3話)」二度目の人生ということがやはり重要なわけか?

ラストで、松下洸平の反省を聞いた後に、松岡茉優が「私、二度目の人生なの」という。「ブラッシュアップライフ」でも、それは、当事者同士とわかって話せたことなのに、それを夫に話す。普通、ここで夫は「大丈夫か?」という話になるのだろうが、どうする気?というか、それをここで言うことがドラマに対して重要なのだろうか?モヤモヤする終わり方だった。

松岡VSクラスの行方は、今回5人の松岡派が誕生し、これでクラス30人中の8人が加藤清史郎が恫喝してまとめ上げたところから抜け出したわけだ。工学研究会の2人が、加藤に土下座して、「ハブるなら徹底的にハブってくれ」と頼み込む。そう、もう違う世界の人になってほしいと言うことだ。加藤が暴力や犯罪的なことで、クラスを掌握する気はないと言うことを知っているからだ。だからこそ、タチが悪いのは事実だ。

昔の不良は、その不良連中で一人のテリトリーを作っていて、勉強に熱心なものとか、真面目な奴には近づかなかった。まあ、パシリをやらされてるのは弱くても強くなった気になりたい連中で、見てくれほど怖いものではなかった。でも、教師には強く当たってたな・・。まあ、そんな世界があるのかと思う若いものも多いかもしれないが、「ビー・バップ・ハイスクール」的なものが確かに存在したのだ。それは、日本の若者史としてもはや語り継がれなくなったのは悲しい感じもする。そういう昔の不良と比べると、ここで描かれる加藤のようなやつは陰湿極まりない。だいたい、どうでもいい輩まで自分の手中に入れて脅してるのだから・・。

そして、先週の松岡の殺害予告を書いたのは工学研究会の二人だった。彼らならビデオをいじれるし、部室を取られてる負目もあったわけだ。そして、松岡はそれを見抜き、その上で、彼ら二人が半年後にコンテストで賞を授かり、すぐにそれを壊されることがあると話す。その未来も彼らが松岡に靡いたことで、変わっていくのだろう。そう、先週から、過去にあった事象とは違うことが起き出している。

生徒が嘆願書に署名して松岡を葬ろうとしたことも、過去にはなかったことなのだろう。そして、その首謀者を真面目な女子にやらせるのはなかなかのワルだと思う。當間あみ、最近の役としては出番が少ないが、芦田愛菜との共演というのはなかなか緊張感があった。これから、どのようにクラスの中で動くのかは楽しみ。そう、ここで芦田も松岡の手になり出している。ネットでは、本当の黒幕は芦田では?という話も出てるようだが、そこまで穿ったドラマでもない気はする(そうでないかもしれないが・・)みなさん、少し秋元康のおかしなドラマに洗脳されてますよね。まあ、日テレだしね、そういう流れも否定はしませんが・・。

ある意味、十数年前から言われる、クラス内カースト的なものが強固に歪んだ形で出来上がっているのを壊していく話である。そんなことやった教師は実際にはなかなかいないだろう。特に、声がでかいわけではない怖いわけでもない松岡のような雰囲気の教師にはなかなか難しい話である。だから面白くはあるのだが、この真夏の猛暑の中で見るドラマではない気はしている。

今週は居酒屋でバイトする二人が活躍しなかったですね。まあ、毎回、ゲームの構図が変化していくみたいな感じは面白いけどね・・。

で、二度目の人生の話はドラマの風味を変えていくの?

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