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「ブラックファミリア ~新堂家の復讐~(第2,3話)」復讐をするために入り込むほどおぞましくなる感じがドラマとしてのエグ味

1話で早くも娘の復讐するために早乙女家に入り込む板谷由夏を見せたが、その入り込む過程は2話の冒頭で語られた。コンチェルンの社長の親である小野武彦を、故郷の味で掴む作戦。板谷が九州の地元に行って味を確認し作り方を覚えるという過程を面倒臭く思わない感じは復讐心の強さを思わせた。そして、社長の平山祐介にも、母親の味だと語らせ、板谷の存在自体を安心させる作戦。敵のスキを舌で作るというのは、面白い流れ。

そして、家族で、娘がパパ活をしていたと嘘をついた教師(カトウシンスケ)を捕まえて問い詰めると、彼は盗撮をしてウサを晴らしていて、彼の妻(釈由美子)にいいように使われていたことがわかる。次の聞き込みターゲットは釈に向く。このように、多角的に締め上げて本当のことに行きつこうとする感じはドラマとしては、面白い

そして、平山の娘、瀧七海は、殺された娘の同級生だったが、彼女が何を知っているのか調べるために弟の森崎ウィンを韓流スターのそっくりさんにしたて、マッチングアプリで近づけさせ、3話で韓国語教師になれることになる。

そして、姉の渡邉理佐は、週刊誌記者(少路勇介)にサポートされながら、平山の息子で国会議員の塩野瑛久に近づく。彼のグラビアを撮りたいと寄っていくが、夜のクラブで麻薬を吸っている塩野。まあ、ここまでイカれた家族が設定されるのも最近では珍しいが、この壊れた世の中、このくらいしてる家族がいないとも言えないのが辛いところ。

そして、2回目でわかった釈由美子が旦那を動かしてるというところを深掘りしていくと、釈は筒井真理子に言われて、旦那を使って盗撮仲間を集めツアーを開催して稼いでいた。昔なら、地下のヌード撮影会を仕掛けるような話が、スリルを求めての盗撮ツアーに変化してる感じですね。それも、女がリーダーというのは、呆れるばかりだが、昔、売春を女が仕切っていたのと変わらないか?まあ、こういう悍ましい企画はいつの世もなくならないのでしょう。

しかし、最後には死んでしまう釈由美子、相変わらずお綺麗なのですが、こんな役をやらなくてもね。夫を叱りつける姿が怖いくらいでしたが、こういう役しか回ってこないなら女優はやめた方が良いのでは?

そして、復讐側の主人である山中崇が最後に筒井真理子にメイクアップアーティストとして近づく。それも板谷の紹介で・・。まあ、自己顕示欲が強い方々は、こういう調べればわかるような嘘に意外とハマるということですよね。この辺りは韓国映画「パラサイト」からの引用みたいなものですよね。

そして、ビデオを流したMr.サルベージは筒井の愛人だったこともわかり、復讐の初動設定は全てここまでで終了。ここからが復讐本番。どれだけ悍ましい内容での真相が出てくるのか?見ている方の射幸心は煽られますね。

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