「転職の魔王様(第11話)」夢の形は変わるもの。今、何が面白いのか?という事を皆が考える社会なら良いですよね!
最終回。ドラマとしては綺麗な終わり方だった。そして、今、転職しようと考えてる人に、さまざまな思いを投げかけたドラマになっていたのではないか?最終回も、今の仕事の良さを考え直し、転職はしないという判断の話だったし、それに追随するように、成田凌も今の仕事にとどまるという話。転職エージェントとしては、ビジネスになっていないわけだが、こういう話を入れることで、このドラマは転職というのはなかなか重い決断がいるということを視聴者に考えさせていく感じはすごく共感するところがあった。実際に、巷に多く存在するこの手の会社が、こんなビジネス的に無駄な事をやっているとは思えないし、こんなに真摯に他人の人生のあり方に踏み込んでいくこともないだろう。もし、こういうキャリアスタッフが揃っているなら、そこは本当に素晴らしい会社だと思う。
まずは、今回のクライアントは、以前、転職を世話した駿河太郎。広告プランナーを夢見て転職したが、現在は販促イベントの雑務をやっていると言う。街中で販促をやってるところを子供に見られてしまい、自分に自信がなくなってしまい、また夢を追いたいと言う話。だが、年齢を考えると、実績がない中での職種変更はなかなか難しい。そこで、悩む小芝は、まずは彼の仕事ぶりを見に行こうと思う。そして、彼がイレギュラーな事態にあっても、冷静に判断し、部下にも頼られてる姿を見る。そして、そこには彼の息子も見にきていた。そして、息子は「お父さんは格好いい」と言い、「お父さんのような会社員になりたい」ともいう。子供はちゃんと見ているのだ。もう一つ自分が夢破れて格好悪いと思っていることの後ろめたさをこれで払拭した話なのだが、まあ、まずは自分に自信を持って生きることなのでしょうね。自分の経験で踏まえて言えば、自信がないからそこから逃げるために転職を希望することの方が多いのだと思う。だから、こう言うエージェントも育たないのが実態と言うこと。
ということで、成田は自分の転職について、信頼できる小芝に相談する。小芝は、全ては自分で決めることだといい、好きな道で笑顔になれる方向に進めと示唆する。当然のことだが、自分のスキで仕事を選ぶことが罪だと思う人もまだ多いだろう。そういう人は、こうキャリアアドバイザーに言われてもなかなか壁を破れないのかもしれない。さりげない会話だったが、ここでの成田と小芝のやり取りは深い話だった。
そして、結果、成田は今の仕事を選び、小芝は関西支社に自ら修行しにいく。そして、時がたち、小芝が戻ってきたところでエンドマークと言う感じだったが、この話、まだまだ続きが見たいと思った人は多いのではないのでは?成田と小芝のコンビも良かったし、seazon2あっても良いのでは?期待せずに待っています。
ネットでもあまり話題にはなっていませんでしたが、なかなか現代の日本の仕事事情を考えさせられる良きドラマでした!
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