「王様に捧ぐ薬指」よくあるラブコメではあるが、テンポよく楽しめそう

誰が見ても美男美女のカップルの隠された嘘が巻き起こすラブコメであり、橋本環奈が貧乏な蒲鉾屋の女で、山田涼介が金持ちの御曹司というのは、ある意味シンデレラストーリー。初回はその二人のやり取りだけ見ていても、それなりに面白かった。

原作はわたなべ志穂のコミック。脚本は「PICU」で実力を発揮した感のある倉光泰子。TBSのゴールデンでどのような仕事ができいるか？というところ。「PICU」とは全く違ったテイストのドラマだが、初回は上々の立ち上がり。二人のひねくれた感じの性格をうまく紹介しつつ、この先は、問題だらけの中で二人の恋する心がどう変化していくかというような感じの流れも予測させながらの1時間であった。

正直言って、このドラマ全く期待していなかった。だいたい、私、橋本環奈という女優さんに全く興味がない。まあ、紅白の司会でやたら周囲に褒められてる感があったが、それも私何故？という感じだった。女優が司会やる場合、綾瀬はるかみたいなドキドキする感じの方がいいと思う。そう、女優としても、橋本のような優等生はあまり見ていて面白くないのだ。確かに整った顔はしているが、表情も表現力も私が主役で使いたいかと言ったらそんなことはない。そして、ちょっとハスキーっぽい声も苦手だったりする。ハスキーと言えば、最近は伊藤沙莉であろうが、彼女は芝居に色気を感じるので、声もその道具になっている。橋本の場合、結果的には色気不足なのである。

そんな色気がない橋本が、職場にいるとモテまくってすぐに追い出されるというのは、いまいちな設定である。まあ、実際、仕事ができるように見えない感じはこの役にあっているのだろうが・・・。

その相手役で、テレビのバチェラーで女を全員振ったことで認知されている御曹司が山田涼介。まあ、この人も私には普通のジャニーズの人でしかない。怪獣の後始末やってるくらいの俳優である。だが、橋本とのバランスは良い感じはする。そして、彼のお父さんが、この前まで門脇麦のお父さんだった利重剛。本当に、日本の芸能界でこのくらいの歳のお父さんをやれる俳優は彼しかいないのか？もはや、日本のお父さんといえば利重剛いう感じになっているわけで、この現象は何？そして、今回は奥さんが松嶋菜々子。利重さん、お父さんとしても出世している感じではありますね。この辺り、本当の彼の奥さんである、今野登茂子さんはどう思われているのでしょうか？聞いてみたいところ・・。

あと、橋本のお父さんが塚地武雅なのは、かまぼこ屋さんらしいが、その奥さんがりょうさんなのには驚いた。妖艶な役が多かった彼女も、こういう役をこなすようになったのですね。まあ、ミスマッチ的でここも楽しめそうである。

先にも書いたが、このドラマ全く期待していなかったが、初回のテンポの良さはなかなかで、この形だけの結婚がどういう予想だにしない方向に傾いていくかは興味が出てくる感じにはできていて、結構、ダークホース的な面白さを発揮するかもしれないか？という私の評価である。まあ、題材はよくあるラブコメですけどね。とにかく、二回目は見るでしょうな。