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「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜(第6話)」霊をいないものと科学分析した上で、霊を否定できない話

ディーン・フジオカ、ユースケ・サンタマリアに加えて、ダイヤモンド・ユカイとは、どんなドラマなのだろうか?それはともかく、ダイヤモンド。ユカイは、ずーっと彼のスタンスや雰囲気を保ったままに今年還暦。こういう存在も、また不思議な事象にも感じる。とはいえ、存在感はある。

今回のお題は、「霊の存在」。いまだに、ネット上には心霊写真的なものも多く見受けられる。心霊写真というのは、現像の時の化学的な要因によってできることもあったのだが、デジタルの場合は合成がしやすいからなおさら真偽がわかりにくかったりするのだ。

ということで、今回は心霊写真ではないが、旅館に出るという幽霊に関して、テレビの場で、オカルトマニアのユカイに、岸ゆきのが「幽霊など絶対いない。もしいたら、チーム解散する」などと言い出す。まあ、一般的な科学者の論理には見えるが、昨今の量子力学的なものの見方を知っていれば、魂も波動として存在するのではないか?という見方が今の科学の見方だと私は思える。

そう、ここまで、はっきりと「科学的でないから嘘」という科学者は少ないと思う。医者だって、理屈ではわからない気功などで、人間の体が変化することは知っているはずだ。私も理系で設計などやっていたのだが、理屈に合わないがこれでいい的なことは実際にあるし、理屈がわからないままに商品が出ていくこともよくある。そう、科学を知れば知るほど、科学でわかることが少ないことに気づくのだ。そういう意味では、岸井ゆきのは、超えてはならない壁を超えてしまったのに、まだ、科学絶対論者なのは、脚本家がその辺りをわかっていないのだろう。

そして、幽霊の正体が、天井のシミと外のライトでできる影のせいだったとは、子供騙しにも程がある。まあ、そんな中で、ユースケが話していたスタッフと思える子がそこで死んだ女の子だったという静かなオチは少し好きだ。だが、それは、科学で事件を解決するこのドラマのオチとは違うだろう。

大体、今回の話は、昔の「キイハンター」などでよくやっていた、夏休みの幽霊話みたいな回で、何もドラマが進展していないわけだ。ユカイが負けて、絵本作家になるというのも、話的につまらない。まだ、6話目だが、最後はどこに持って行こうとしているのか?その後huleでも続けようとしているのだろうから、本当に、大丈夫なのか?と思うよね。令和の「怪奇大作戦」みたいのが見られるのかと思っていただけに、何か残念。とにかく、まず、岸井ゆきのとディーン・フジオカをもっと頭のいいように描いてほしいのですよ、お願いします!


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