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「コントが始まる」あいみょんの主題歌に、哀愁が漂う芸人物語。面白かった!

今期のドラマの初回を見続けているが、これまでの中では一番面白かった。そして、ラストに流れる、あいみょんの主題歌は、最も印象的。そう、メロンソーダがとても美味しく感じる時がある。そんな瞬間のニコッとするみたいな感じがあった(自分で書いてて、意味がわからないが)

主演は「花束みたいな恋をした」の菅田将暉と有村架純。ここでも、彼らのボーイ・ミーツ・ガールの話が展開する。初回は、まさに「花恋」の二人のパラレルワールドのような展開だった。こういう出会いの話は大好物である。

そして、菅田と一緒にコントをする仲野大賀は映画「タロウのバカ」が思い出される。自由な展開を自由に演じられる二人の息は心地よい。そこに、金髪でイメチェンした神木隆之介を入れてみると、思わぬカクテルができるみたいな配役だ。3人のコントシーンは、贅沢な舞台を見せられているようでとても良い(売れない芸人の舞台が、面白く見えていいのか?という疑問はあるが)

とにかくも、それぞれの水が合わさって、美味しいメロンソーダになっているようなドラマだと思った。脇も松田優作の娘(松田ゆう姫)や、ドラマ売出し中の明日海りおなど、なかなか面白い配役。とにかく、初回の完成度は高かったとまずは記しておきたい。

そして、初回は菅田たち3人の出会い、そしてそこにずっと寄り添う形になっていた有村との関係など、くどくないように紹介する会。そう、この回だけで、秀逸したドラマとして成立しているのがとてもよい。だからこそ、来週に続く物語の展開がとても楽しみな感じだ。

コントのネタの成立の仕方が明確にドラマに溶け込んでいるのも良い。初回で出てくる、「水がメロンソーダになる話」は発想もいいし、とても新しく思えた。このクオリティをそれなりに保持できたら、このドラマはすごく良いものになりそうである。

世の中に、フリーランスが多い中、大きな会社に勤めるとかいう人が出てこないのはとても最先端を行っている感じでもある。成功した芸人は、最高のフリーランスだろうし、神木が最初ゲーマーとして稼ごうとしていた話も今風だ。そして、有村は、会社をやめてファミレスでバイトしているし、その妹の古川琴音は、スナックで働いている。そう、一昔前ならこれはアウトローの物語だ。だが、今見せられると、しっかり夢を追って、世の中に一石を投じる話であり、普通に働いている人々もこういうのを昔ほど違和感に感じないのだろう。(私自身がフリーランスだからそう思うのかもしれないが…。)

とにかくも、菅田と有村のコンビネーションは最高であるし、コントグループの成長が見えてくれば、語り継がれるドラマになる予感はする。

見終わった後でメロンソーダが飲みたい余韻がたまらなかったです。

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