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「不適切にもほどがある!(第8話)」未来人に頼りにされる阿部サダヲとキョンキョン58歳と・・。

前回は、ムッチ先輩が過去からタイムマシンに乗ってきて、今回は彼の話が膨らむのかと思ったら、彼は「ドッペルゲンガー」だとか訳のわからない説明を受けて、ホストクラブで一稼ぎを考えたものの、ラストで過去に送り返されるだけの人であった。せめて、ホストクラブの面接のシーンくらいほしかったな・・。

で、今回のサブタイトルは「1回しくじったらダメですか?」確かに、昨今のパワハラ、セクハラ問題に関しては、一度しくじった芸能人が大きくも小さくも表舞台に戻ってくるようなことはほぼない。それが、昭和とは違うところだ。今は、田代まさしや清水健太郎みたいな、しくじりループなどあり得ないということだ。そう考えたら、すごい大変な世の中ではある。

で、今回の主役は、突然阿部サダヲのところにやってくる小関裕太。3年前のオリンピックでの不倫でトップアナウンサーの道を負われ、復帰間近というときに、コンプライアンス管理している山本耕史に、復帰を拒まれたという話。

阿部サダヲの声かけもあり、一度、朝の番組のレポーターをやらしてみると、二人の批判の声から、コタツ記事が生まれ、番組を見てもいない人たちが騒ぎ出す。それによって、さらなるコタツ記事が生まれるという、2024年の無意味な世の中の動き。確かにその通りである。テレビの敵は視聴者ではなく、見ていないその他大勢だという論理はすごいし、そこまで馬鹿になってる日本人ということだろう。本当に、もう「浮気は男の甲斐性」みたいな言葉を言った途端に人手なしになる時代である。そして、そんなことやってる中でスポンサーのビーフンの不買運動が始まるのだ。

この話の結末というか、オチが山本耕史の浮気話につながるのはホラーですよね。しかし、宮藤官九郎、「金曜日の妻たちへ」が好きらしく、ここで
「金曜日の妻たち2024」を描いてしまう。それは、女たちが絶対に男の浮気を許さないというパーティー世界。そして、そんな友人の女たちの夫たちも、女たちのカタを持つ。まあ、こんな世界はキミ悪いの一言なのだが、これを成立させてしまう脚本、すごいよ。で、ここに山本の妻とその不倫した女も一緒にいるって、それも毎年、これでパーティーやってるって、怖っ!

で、河合優実はいい娘になって昭和に帰ってくる。確かに、2024年にスケバンが絶滅してるのを見せるのは、結構、有効なのでしょうな。時間の無駄使いに気づかせることは大事。その時間の無駄使いの引きこもりをしていた、佐高くんが学校に戻ってくるも、クラスメイトと担任の中島歩の手厚すぎる歓待があって、1日で元の引きこもりに戻るという様はわかりすぎるくらいにわかる。というか、学校に久しぶりにきたら、1時間目がマラソンって、ダメでしょう。そんな学校いらん。

その中島は、吉田羊とディスコでサラダバー。この辺りもよくわからんが、吉田は何がしたくて、昭和に残ってるのだ?そして、佐高くんは令和でどうなってるの?

前回もそうだったが、ミュージカルシーンはイマイチ。で、阿部サダヲの奥様がイワクラだったというのは初めて出てきたよね。この二人から河合優実が生まれるのはよくわからんが、「3年目の4月ばか」というミュージカルシーン、なくてもいいのでは?それよりも、今回の主役の小関に言いたいことを言わせる歌うシーンをあげたかったな。

で、なんか、昭和の喫茶店にも出てきたキョンキョンが令和の喫茶店に出てくる。こういう出方させられて出てしまう彼女が、格好いいとは言えるが、まあ、58歳ですよ。で、同じ歳の磯村勇斗が彦摩呂になってるというオチは結構なインパクトのラストでしたね。

そろそろクライマックス、もう一つテンション上げて欲しいところ!次回に期待!

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