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「ジャパニーズスタイル(第3話)」菅田将暉と仲野太賀の掛け合いの気持ちよさ

今週も面白かった。こんな感じで毎週笑わせてくれるような小劇場があれば、通いたいという人は結構いるのだろうと思う。まあ、「よしもと」はそういう流れの中で今も興行しているのだろうが、東京人にはよくわからない世界である。そして、グローバルにするには難しい気もする。多分、遠く昔の賑やかな浅草などで、エノケンなどがやっていたのはこういう雰囲気だったのかもしれない。

芝居を志すものは、今も多く、売れない小劇団は山のように存在する。そこには、売れない役者たち、いや、売る気がない役者たちも多くいる。そう、自分に自信がないものたちがやる芝居には、多分突き抜ける力がない。エンタメもビジネスとして成立させようという本気がないと、やはり面白いものはできない。

そんな中で、こういう芝居仕立てのプロたちの演技を見ると、かなり刺激を受けるものが多いのではないか?脚本は毎回、結構練りこんである。今回は旅館の庭の池の話。まあ、これはどこかのテレビ局の池の水抜くやつのパロディなのだろうが、池の大きさもよくわからないし、池自体が出てこないから、視聴者がいかにそれを妄想できるかで、面白さは変わってくるわけだ。だいたい、この温泉旅館の温泉も出てきませんものね。温泉自体の大きさもよくわからない。こういう隠れた部分が、舞台脚本の面白さなのだが、このドラマ、よくできている。

そして、今回のゲストはテレビ局に勤めている、仲野の友人の菅田将暉。やはり、あちこちで共演してるこの二人だが、相性は良いのだろう。二人の芝居が実にこ気味良い。まあ、二人がバレー部の仲間だったということが実際に見えそうな感じが良いのだ。そして、話は、池から出てきた盗撮DVDの話になるわけだ。これ、バレー部というコアな中での話だから笑えるのだが、毎回、仲野太賀のえげつない過去が示されていく感じですね。

そして、オチとして、菅田の妻である、元バレー部の大西礼芳が最後に出てくる。最近、この人、あちこちに出てきますけど、こういう役もやるんだと思ってしまいました。そして、彼女の肌に、東方神起のタトゥーが入ってるという話。妄想はかなり明確に・・・。なんか、それを目撃した感じにさせる芝居がお見事ですよね。菅田将暉、やはり芝居するだけでその場をエモーショナルにさせるのはなかなかです。

今回は、市川実日子がなぜにルーシーなのか?という話もありましたが、来週はもう一人のルーシーも登場するようです。同じ場面、同じ登場人物のこのドラマ、どんどん、ヒートアップしていく感じはわかります。まだ見てない方も一度見てみてください。決して、これ、連続ものでもないですからね。


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