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「Get Ready!(第4話)」松下奈緒の過去が明かされ、少し人間味を感じるドラマになってきた?

こういう話を手塚治虫も書きそうだなという第4話であった。今まで、今ひとつドラマのテイストに乗れなかった私だが、今回の話は結構好きである。そして美村里江さんの演技もなかなか良かった。

そして、大事なのはここから、妻夫木聡率いる闇医者チームの過去が明かされ始めたというところだろう。まずはスーパーナースの松下奈緒。彼女がジュエリーデザイナーで、人工ダイヤの研究をしていて潰された話はよくある利権問題の話だからわかる。そして、妻夫木と出会って、オペのサポートを習ってここまでになったというのは、かなり無理があるが、たまたまいい出会いがあったということなのでしょう。しかし、彼女、先週は軽い手術までやってますものね・・。ということで松下奈緒は看護師の免許も持っていないということなのですね。そこで、気になってるのは、妻夫木が医師免許をもっている?それとも持っていた?とかがあるのですよね。「ブラックジャック」の場合、最初から無免許医と言ってますしね。ここでは、闇医者としか言っていない。その辺りに意味はあるのでしょうか?

そして、松下が顔も整形して人生を切り替えたという話とうまく合うように、美村里江の腫瘍の話が出てくる。天才彫刻家として成功している彼女のその才能が、後転的サヴァン症候群によるもので、それを開花させたのが見つかった腫瘍だったという話。妻夫木の腕であれば、腫瘍は取り除けるが、それを取り除けば命は助かるが、才能はなくなるということ。私的にはこの話には少し意義がある。腫瘍ができて、それが脳を刺激してサヴァンが起こったというならわかるが、腫瘍そのものがサヴァンの要因だったというのはどうなのだろうか?腫瘍が特殊能力のもとになるとは考えにくい。まあ、ドラマとして、これは医学的な意味は全くな今まに描かれているのだろうし、脳というものがいまだによく解明されていないもので、腫瘍が脳を刺激するという理屈もあるだろうが、そこを取ったら全く才能がなくなる的な話にするのはかなり無理がある気がする。そして、私がこの文章を書きているときもそうだが、そこに勝手に働くのは潜在能力だと思っているので、彫刻を作った昔の記憶が潜在能力にあれば、才能は生き続けると私は思うのだが・・・。

まあ、ドラマ的には、最後に恋人と別れて彫刻を完成させ死んでいく人生を選んだ美村の姿を美しく納めて終わりにしているわけで、それはありかとは思う。これが、全く別の人生を歩んだ松下と対照的に描かれることで、視聴者に人生の生きがいとは何か?みたいなものを訴えかけたいのだろう。

しかし、このドラマが終わった後で「ブラッシュアップライフ」を見る視聴者は、この回をどう思ったのであろうか?今の人生に戸惑いを覚える日曜日であった。

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