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「Destiny(第3話)」過去の親同士の因果と、恋心の暴走が一気に動き出す

しかし、石原さとみは可愛い。その石原を走らせてキスに導く亀梨和也にそんなに魅力があるか?というと、そうでもないと私は思う。彼、山Pとかに比べると怖い表情が強いよね。でも、仲村トオルが親というのはスッキリいくよね。彼に息子がいれば、こんな感じになっていたかもしれない。それと、石原の相手としては、安藤政信との葛藤があるわけだけど、この辺りで亀梨を選ぶと言うのは、「危険な香り」に惹かれる的なことなのか?最初の夜が忘れられないと言うことなのか?その辺りの石原のザワザワ感をもっと出して演出して欲しかった。そう言うのがあって最後のキスに結べつければ、すごくエロい感じにできたのかも?と思うのですよ。結果的には、亀梨の演技が面白くないのですけどね。

で、今回は、石原が検事だった父親の佐々木蔵之介の自殺の原因が、仲村トオルにあるのではないかと疑い出し、調べ出す。そこで、最初の方で、仲村と石原が対峙するシーンはなかなか緊迫感はあった。仲村の自分は弁護士として間違っていなかったと言う発言の裏には、政界の強いバックアップがあるからと言うことだろう。一度、そんな闇の力を味方のつけたものは、自分の力に過信するというか、相手も同じ人間だと言うことを忘れる。多分、全ての人間に弱いものというレッテルを貼ることで自分の生きている意味を納得させているのだと思う。

そして、今回、石原が担当してる事件に対しても、被疑者が大臣の息子だったりするからには、大きな圧力をバックにして仲村は事実などどうでもいいという感じで、検察と戦ってくるということだ。そう、検察がこれに対抗するには、徹底的な証拠を示す必要がある。

そう、これを見ると、勝ちに徹する弁護士という点では「アンチヒーロー」の長谷川博己に似ている。だが、長谷川のバックには大きな闇の力はないようだから、ある意味、あっちの方が論理的であり、そういう弁護士は実在しない気もする。それに対し、仲村みたいな日和見なのに、自分の力で戦ってるみたいな人はごまんといるだろう。政治家自身もそんな世の中の仕組みがわかってるフリしてる人ばっかりですしね・・・。だからこそ、ここでは石原がどう真実を追っていくかというのはドラマになるということだ。

しかし、そんな中で、その仲村の息子と恋に再度堕ちるという流れは、どういうふうに裁判や、仲村の地位に影響していくのか?というところがこのドラマの見どころなのだろう。そして、田中みな実が死んだ真相が亀梨が殺したみたいなことになれば、そこの裁判もシンクロしてくる。そういう意味では、初期設定が結構、多重構造になっているということだ。

とにかくも、演者たちに対しては、結構な違和感もあるが、石原の弱い顔と強い顔の抑揚的なものを見てるだけで、上手い下手は別としてドラマは見ていられる。まあ、それもテレビドラマの見方の一つであったりもするのだ。

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