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「下剋上球児(第7話)」一気に、1年間を描く中に、その思いを詰め込む

「日本一の下剋上目指します」この言葉がキャプテンの口から初めて出たラスト。そして、下剋上まであと6日というテロップ。次回は8回目。その下剋上が完成する決勝まで描くのか?

というか、今回は先週の夏大会一回戦勝利からの続き。2回戦はリードするものの逆転負け。試合のシーンは少なかったがなかなかその流れがうまく描けていた。そして、その後、生瀬勝久が勝手に鈴木を監督として戻す。この流れはいかがなものかと思う。今は部外者である生瀬、そして生徒、そして黒木華が勝手に彼を監督に仕立てる感じだ。そして、やはり部外者だが口は出したがる小日向文世と校長の小泉孝太郎には呼ばれて、同意を求めるという形。この辺り、もう一つドラマ的にハードルが無さすぎる気はするが、視聴者的に早く鈴木の監督姿が見たいわけで、まあよしとするところか・・。

そして、小泉が県大会ベスト16を目指せという中で、鈴木は甲子園を目指すと宣言する。生徒でさえその言葉に対し気持ちが揺さぶられるのに時間がかかる感じもうまく出ていたが、その気持ちを強くするために練習試合を1日2試合やるような流れなのだろう。そして、移動は鈴木が運転するバス。鈴木と生徒たちの意志が高まる感じは短い時間のカットの中で十分に出ていた。そんな中で、目の悪い選手が学校を辞めると言い出したりする。メガネが嫌で、鈴木はコンタクトをつけさせる。そして、彼は選手として守備のミスをしなくなったみたいな話の挿入の仕方も邪魔にならず埋め込んである。

そして、あっという間に夏大会の始まり。昨年までのチームとは全く違うことが視聴者にも見える。流れでキャプテンにされた伊藤あさひ。前回もピッチャーの癖を見つけていたりしたが、そういう細かいところに気が付く選手をキャプテンにしたというわかりやすさも脚本的には優秀。

そして、一気にベスト16に勝ち上がるところまでを描いた1時間だったが、一年を一時間の中に濃縮に詰め込んでスキのない脚本は素晴らしいと思う。試合シーンはSuperflyの主題歌が勝手に演出してくれますし、最後のインタビューで鈴木が、無免許教師のことを聞かれ、それを認めた上でその先勝ち上がるという意思を表情で見せたところもわかりやすい演出。そして、最初に書いた、「下剋上宣言」につながるわけだ。これを鈴木ではなく伊藤あさひに言わせたところが良い。

そして、次週はここからの決勝までの3戦を描くということだろう。そこには、今まで対戦してきたチームが上がってきそうだし、決勝は松平健のチームとの対戦か?そして、そこで鈴木の破門も許される?もう、そういう流れでないと視聴者も納得しないだろう。とにかく、どんな劇的なゲームをドラマの中に入れ込むか?それだけが楽しみである!このドラマ、次回から見だしても楽しめそうな感じがいい。野球シーズンが終わって年末に野球が楽しめる感じになってますものね!ここから期待しております!


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