「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱(第8話)」親への復讐
先週は、橋爪功の本当の幽霊が出てきて、今回は、その幽霊と高橋一生が語りながら、昔起きたこと、橋爪がやってたことを回想させて、自分の思いを整理していく話。
二人が対峙して、語るだけの長いシーン、なかなか見応えがあった。高橋が9歳の時に、母親がいなくなったのは、母親が陶芸に興味を持ち、陶芸家の男と浮気したからだった。そして、死ぬ間際には、橋爪は母親のやっている喫茶店に通っていた。高橋の理解だと、別れた母親と橋爪は愛人関係になっていたということ。まあ、確かに子供から見たら、何やってんだということになるのだろうが、バツイチが多量に存在する昨今、こういうことはある気はする。設定としては面白い。
そして、怒りながらも、両親が結婚した馴れ初めの話になる。橋爪はプロポーズするとき、母親に向けてプライベートで花火をあげたというのだ。それで、個人向けの花火にこだわっていたんですね。まあ、他の男にはできない技をやったということである。ある意味、そんなのろけ話を聞かされて、高橋は母親やその今の旦那に復讐してやるとかいい出すわけである。まあ、自分だけほっとかれたことに腹が立つということなのでしょう。そういう気持ちの増幅状態はよくわかった今回のドラマであった。
そして、母親が出てくる。原田美枝子。こんな低予算のドラマになかなか贅沢なキャスト。彼女のやっている喫茶店に通っている本田翼。すぐにカウンターに居座るという、かなりの常連さんのよう。今回は、原田がニコニコ働いている姿を出すだけ。そう、このシーンが、二人が茶の間で話しているシーンに挟み込まれることで、見ている方は、母親の姿がわかり、まあ、橋爪の気持ちもわかる、という感じにはなる。ここで、本田が、原田とどういう話をしているのかは、気になるところ・・。
まあ、とにかくも幽霊の橋爪が原田と最後にどういう関係にあったかは、今一つまだ見えてきていない。そのあたりが最後に明かされて、高橋が納得するという流れか?原田を使っている以上、それなりに語らせるとは思うが?そして、高橋は本田のために今一度花火を上げるということがあるのだろうか?
それを見て、橋爪が成仏していなくなるというようなラストが見えてきたりするのだが、まだ、本田の方に「高橋が好き」みたいな感じが全く出ていないのですよね。そこに対して、本物の幽霊の橋爪は全く意見していないしね。そう、本当の幽霊はエロさも抜けていたりするし、それを望んでもいないのでしょうか?
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